積立金

読み:つみたてきん

積立金とは、性質別歳出のその他の経費に含まれる区分の一つで、財政調整基金・減債基金・特定目的基金等の各種基金への積立に充てられる経費であり、将来の財政需要・特定の行政目的への備えとして余剰財源を積み立てる際に計上される。

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積立金は地方公共団体が保有する各種基金への積立額として歳出に計上される。積立先の基金には大きく3種類がある。財政調整基金は年度間の財源の不均衡を調整するための基金であり、財政に余裕がある年度に積み立て、厳しい年度に取り崩して財源の平準化を図る。減債基金地方債の計画的な償還のために積み立てる基金であり、地方債の発行条件によっては積立が義務付けられる場合がある。特定的基金は社会福祉基金・公共施設整備基金・職員退職手当基金・庁舎建設基金等の特定の行政目的に充てるために条例で設置される基金であり、自治体ごとに設置の判断が異なる。

積立金(歳出)は翌年度以降の基金取崩額(歳入)とセットで管理する必要がある。基金への積立は将来の財政ニーズへの先行的な備えであり、積立・取崩の計画を中期財政計画に組み込むことで財政の安定性を維持する財政管理の実務的な手法となる。

実質単年度収支への影響

財政調整基金・地方債繰上償還への積立は実質単年度収支の計算においてプラス要因として加算される。実質単年度収支は単年度収支に財政調整基金積立額と地方債繰上償還額を加算し、財政調整基金取崩額を控除して算出される指標であり、積立金の計上が実質的な財政改善の指標に直結する。財政担当者は実質単年度収支の目標を念頭に置いて積立金の額を設定し、財政の自律的な改善を示す指標管理の実務を行う。

基金管理の実務

積立金の計上には条例または議会の議決が必要な場合がある(基金の設置目的・積立要件による)。基金残高の推移・運用状況(一時借入・有価証券運用等)・積立・取崩の計画は財政状況資料や財政白書において開示される。財政担当者は基金の目的・積立要件・取崩条件を正確に把握し、条例に定められた手続きに従った適正な運用を確保することが基金管理の実務的な基本となる。

基金の種類と目的の選択

新たな基金を設置する際は、財政調整基金(一般的な年度間調整)・減債基金(地方債償還)・特定目的基金(特定事業の財源積立)のいずれが目的に合致するかを条例制定前に整理する必要がある。財政調整基金は取崩の自由度が高い反面「余裕財源の万能的な貯蓄手段」として利用されがちなため、財政状況の透明性確保の側面では目的を明確にした特定目的基金として設置することが望ましい場合もある。財政担当者は基金の設置・廃止・残高の動向を一元的に管理し、財政白書・財政状況資料集で定期的に開示することが財政情報の透明性確保の実務的な基本となる。

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