標準税率

読み:ひょうじゅんぜいりつ

標準税率とは、地方税法が地方公共団体に適用を求める通常の税率であり、財政事情等がなければ条例でこの税率によることが想定されている基準的な税率である。

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標準税率とは、地方税法が各税について規定する「通常よるべき」税率であり、地方公共団体条例でこれと異なる税率を定める場合には合理的な理由が必要とされる。標準税率は制限税率・任意税率等と並ぶ地方税の税率体系の中心的な概念である。

法的位置づけと税率体系

地方税法は標準税率・制限税率・一定税率の三種類の税率規定方式を採用している。標準税率は「財政上その他の事情に応じて」異なる税率を定めることが認められており、超過課税(上乗せ)または軽減(引き下げ)が可能な税率である。一定税率は上下への変更が許されない固定的な税率であり、地方消費税がこれに該当する。各税目の標準税率は税制改正によって変更されることがあり、地方財政への影響が大きい場合は国から激変緩和措置が講じられることがある。

主な税目の標準税率

個人住民税の標準税率は市町村民税所得割6%・道府県民税所得割4%(合計10%)、法人住民税法人税割は市町村民税6%・道府県民税1%(2020年度以降)、固定資産税1.4%、都市計画税0.3%以下、軽自動車税(種別割)は乗用・自家用軽4輪10,800円等が定められている。標準税率に基づく税収見込みは地方財政計画の策定・地方交付税基準財政収入額算定の基礎となる。地方税法改正によって標準税率が変更される場合、地方公共団体の条例も改正が必要となるため、税制改正情報を早期に把握した条例改正準備が重要となる。

超過課税・制限税率との体系

標準税率を上回る税率(超過課税)は制限税率の範囲内でのみ設定できる。標準税率を下回る税率(軽減措置)は条例で任意に設定できる場合があるが、地方財政計画上の基準財政収入額の算定に影響するため、安易な軽減は交付税算定に不利な影響を及ぼす可能性がある。標準税率・超過課税・制限税率・法定外税の体系を把握することは、自治体の税率政策を立案する際の基本的な知識となる。標準税率からの乖離(超過・軽減)は住民・議会への説明責任が生じるため、税率設定の根拠・財政的効果を明確にした上で条例改正手続きを進める必要がある。

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