工事成績評定

読み:こうじせいせきひょうてい

工事成績評定とは、公共工事完成後に発注機関が施工品質・工程管理・安全対策等を数値評価する制度で、評定点が次回入札の資格格付けや指名選考に直結する。

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工事成績評定とは、工事完成・検査合格後に発注機関の担当者が評定表に基づいて受注業者の施工実績を点数化する制度である。施工品質を向上させる動機付けとして機能するとともに、次回の入札における業者選定の根拠となる。

評定の仕組み

評定は工事ごとに実施され、100点満点等の基準に沿って発注機関の担当者が採点する。評定結果は業者へ通知され、業者側から異議がある場合の説明・再評定の手続きを設ける機関もある。国土交通省の地方整備局が共通の評定基準を策定しており、都道府県・市区町村もこれに準じた独自基準を設けることが多い。評定者の判断の恣意性を排除するため、チェックの細目化・評定委員会による審議を導入している機関が増えている。複数工事の評定点の平均値が業者の累積評価として蓄積され、一定期間分の平均点が格付けに反映される。

評定項目と配点

評定項目は出来形(設計値との寸法・量の一致度)、品質(試験成績・強度等の規格適合度)、出来ばえ(外観・仕上がりの水準)、施工管理(施工計画書・工程管理の状況)、安全管理(事故・ヒヤリハットの件数・安全活動の実施状況)、環境・創意・社会性(工夫提案・周辺配慮等)から構成される。国交省の成績採点要領では出来形20点・品質25点・出来ばえ10点・施工管理15点・安全管理15点・環境等15点を目安とする。不可抗力による工事への減点回避のため、不可抗力発生前後の施工状況を客観的に記録・保管しておくことが発注機関の実務として定着している。

入札格付けへの反映

工事成績の蓄積値は、次回の入札参加資格審査において格付けランク(A・B・C等)の決定に用いられる経営事項審査点と並ぶ重要指標である。成績が一定点数を下回る業者は上位格付けから降格されたり、指名候補から外される運用がある。品確法が求める総合評価落札方式では、過去の工事成績が企業の「技術的能力」の評価項目に組み込まれ、入札価格と並ぶ落札要因となる。高得点を継続することが業者の受注拡大に直結するため、施工品質管理の動機付け機能を果たす制度として位置付けられている。評定者の技術的判断能力の維持・向上のため、評定者研修や評定基準の定期的な見直しが担当部署の継続的な業務となる。評定に対する業者からの異議申出には書面で理由を示して回答し、評定制度の公正性と信頼性を確保することが発注機関の責務となる。

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