施工計画書とは、工事着手前に受注者が作成する施工手順・工程・品質管理・安全管理の計画書で、発注機関への提出・確認が着工の前提条件となる。
施工計画書とは、受注者が工事着手前に施工の全体方針・手順・品質管理・安全管理・環境対策を文書化した計画書であり、発注機関への提出と確認が着工の前提となる。施工計画書は施工中の管理基準書として機能し、変更が生じた場合は都度改訂する義務がある。
計画書の記載事項
施工計画書の記載項目は、①施工概要(工事内容・工期・現場体制)、②施工方針と施工フロー、③工程表(バーチャートまたはネットワーク工程表)、④仮設計画(足場・仮囲い・工事用電力・給排水)、⑤品質管理計画(品質管理項目・試験頻度・管理基準値)、⑥安全管理計画(主要危険作業のリスクアセスメント・安全対策・緊急連絡体制)、⑦環境対策(騒音・振動・粉じん・廃棄物管理)が標準的な構成である。設計図書に特記される特殊工法・工種については追加の施工要領書(別冊)を別途作成・添付する場合がある。
提出と確認の手続き
受注者は着手届とともに施工計画書を発注機関へ提出し、担当監督員が内容を確認する。監督員は設計図書との整合性・安全対策の妥当性・品質管理基準の内容を審査し、不備がある場合は修正を求めることがある。確認が完了した施工計画書は現場に備え置き、作業員が参照できる環境を整える義務がある。当初計画から変更が生じた場合(工法変更・工程変更等)は変更施工計画書を提出し再度確認を受ける手順が定められており、変更前の施工計画書の版管理も確認時の重要な確認項目となる。
施工計画書の変更
施工中に地中障害物の発見・設計変更・資材調達の事情変化等により当初の施工計画を変更する必要が生じた場合、受注者は速やかに変更施工計画書を作成して発注機関の確認を受ける。品質管理計画や安全計画の変更を伴う場合は特に迅速な届出が必要であり、変更前の計画に基づく施工を続けることは品質問題・安全上のリスクの原因となりうる。施工計画書の変更履歴(版管理)を適切に記録することで、工事完了後の書類整理・検査対応が円滑に進む。施工計画書は工事完了後の保存書類として管理し、竣工図・完成写真と一体で保存する。計画書の内容と実際の施工内容が異なる場合は後日の監査指摘の対象となるため、変更の都度確実に更新する習慣の徹底が担当監督員・受注者双方の実務上の基本となる。施工計画書の内容について受注者と着手前に協議し、認識の一致を確認してから着手を許可する手順を踏むことで、施工中の手戻りと設計変更の発生を抑制する効果が期待できる。計画書は工事完了後も保存書類として一定期間管理する。
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