現場説明会

読み:げんばせつめいかい

現場説明会とは、入札前に発注機関が入札参加予定者を工事現場や業務実施場所に案内して現地の状況を説明し参加者からの質問を受け付ける会合であり、仕様書・図面からは読み取れない現場固有の条件を入札段階で共有する機能を持つ。

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現場説明会は特に工事請負において行われることが多い。地下埋設物・周辺建物との位置関係・交通量・騒音制限・仮置き場の有無等、設計図書から読み取れない現地特有の条件を入札参加者に周知することで、施工後の設計変更リスク低減と積算精度の向上を図る。現場説明会で提供した情報は後日の設計変更交渉の参照点ともなるため、記録の保存が重要である。

実施形式と記録

発注機関の担当者が現地を案内し、工事の概要・施工上の留意点・近隣への配慮事等を口頭で説明する。参加者の名簿を作成し、質疑は口頭で受け付けた後、書面で質問回答書を後日配布する。現場説明会への参加を入札参加の要件とする(「現場説明参加必須」)かどうかは発注機関の判断による。参加必須とする場合は公告に明記し、参加者名簿を入札参加資格確認の書類として活用する発注機関もある。

省略・遠隔化の傾向

業務委託・物品購入では現場説明会を省略し、入札説明書・仕様書の交付のみで入札手続きを進めるケースが多い。工事についても動画撮影・ウェブ配信を活用した遠隔現場説明会を導入する発注機関が出始めており、遠隔地業者の参加機会の拡大と感染症対策を兼ねた取組として普及しつつある。

質問回答書の扱い

現場説明会での質問に対する回答は書面(質問回答書)として全参加者に配布し、設計図書の一部として取り扱う。回答内容が図面・仕様書と矛盾する場合は質問回答書が優先するため、回答の正確性を担当技術者が確認することが必要である。回答書の配布後に参加者から追加質問が提出された場合も、同様に書面で回答する。現場説明会の記録(参加者名簿・質疑内容・回答書)は契約後の設計変更交渉の際に重要な根拠書類となるため、会議録として整理・保存する。現場説明会で説明した内容と実際の現地条件が異なることが後日判明した場合、発注機関側の情報提供の誤りとして変更契約の対象となる可能性があるため、説明内容の正確性の確保が担当者の責任となる。現場説明会の実施状況は入札結果とともに記録し、会計検査・監査への対応資料として保存する。現場説明会を省略した案件で施工後に重大な問題が生じた場合は、事前説明不足が原因として問われることがある。発注機関は省略の判断基準と省略した場合の代替情報提供の方法を内部規程で明確にしておく必要がある。現場説明会の実施有無・内容・参加者リストを入札台帳に記録し、後年度の参照資料として管理する。

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