立地適正化計画

読み:りっちてきせいかけいかく

立地適正化計画とは、都市のコンパクト化・公共交通との連携(コンパクト・プラス・ネットワーク)を実現するため、居住誘導区域・都市機能誘導区域等を設定して将来の都市構造を誘導する都市再生特別措置法に基づく計画である。

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定義と法的根拠

立地適正化計画とは、都市再生特別措置法(2014年改正)に基づき市町村が策定する計画であり、人口減少・高齢化を踏まえたコンパクトな都市構造への再編を的として、①居住誘導区域(居住を誘導・維持する区域)、②都市機能誘導区域(医療・福祉・商業等の都市機能施設を誘導・集積する区域)等を設定して誘導政策・規制を組み合わせる。居住誘導区域は人口密度の維持・生活サービスの持続的提供が可能な範囲、都市機能誘導区域は商業・医療・福祉・行政等の都市機能施設を集積すべき区域として設定される。

コンパクトシティ政策との関係

立地適正化計画はコンパクトシティ政策の制度的な実施ツールとして機能する。公共交通の路線・駅を中心に都市機能・居住を集積させ、徒歩・自転車・公共交通でアクセス可能な生活圏を維持することが政策目標である。居住誘導区域外では開発・建築の届出義務が課せられ、立地の誘導効果を持たせる仕組みとなっている。区域内への居住・都市機能の誘導には補助金・税制優遇・公共施設の集約等のインセンティブ施策と組み合わせることで政策の実効性が高まる。

計画の主な構成要素

計画の主な内容として以下が含まれる。①都市の将来像・将来人口の見通し、②居住誘導区域の設定(区域境界・誘導の根拠・誘導施策)、③都市機能誘導区域の設定(区域・誘導すべき都市機能施設の種類・誘導施策)、④防災指針(居住誘導区域内の防災対策)、⑤計画の推進体制と進捗管理。2021年の法改正で都市計画区域内の「防災指針」策定が義務付けられ、居住誘導区域内の防災対策(ハード・ソフト両面)を計画に盛り込むことで防災とコンパクトシティの両立が図られている。

行政の課題

立地適正化計画の実効性確保には居住誘導区域外への移転・新規立地への抑制と区域内への誘導インセンティブのバランスが重要である。地域住民・地権者への説明・合意形成、都市計画道路・公共交通計画との整合性確保、計画策定後の継続的なモニタリングと見直しが担当部署の実務課題となっている。居住誘導区域外への大規模開発を規制し区域内への誘導を促すバランスの取れた施策立案が、持続可能な都市構造への転換を実現する行政の長期的な役割となっている。

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