農業集落排水とは、農業集落の汚水を収集・処理する農村地域向けの生活排水処理システムのことであり、農林水産省の補助事業として農業振興地域内の農村集落に整備される。農業用排水の水質保全と農村の生活環境改善に寄与する。
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農業集落排水施設は農山漁村地域整備交付金(農業農村整備事業)の一環として整備される農村地域の汚水処理施設であり、公共下水道が整備されない農村集落を対象とする。施設は①管路(汚水を集める配管)、②処理場(処理水の生物処理・消毒を行う小型処理施設)で構成される。事業主体は市区町村(または農業協同組合等)であり、施設の建設には国・都道府県・市区町村が補助金を分担する。維持管理は市区町村の直営または業務委託で行われ、農家・住民は使用料を支払う。
公共下水道・合併処理浄化槽との役割分担
農村地域の生活排水処理は①公共下水道(下水道法に基づく都市型)、②農業集落排水(農林水産省所管・農村集落向け)、③合併処理浄化槽(個別処理・合併浄化槽普及促進法)の三方式で役割分担する。市区町村の汚水処理構想(都道府県が策定する生活排水処理施設整備構想)に基づき、地域ごとに最適な処理方式が選定される。
施設の老朽化と広域化・統廃合
整備から20〜30年を経過した農業集落排水施設の老朽化が進んでおり、改築・更新コストの増大が課題となっている。処理コストの低減のため、農業集落排水施設を公共下水道・集中処理施設に接続統合する広域化・統廃合が進められている。
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