利用者登録とは、電子入札システムを利用するために業者が当該システムに対して行う登録手続きであり、取得した電子証明書の情報をシステムに紐付けることで入札への参加が可能になるものである。
電子入札コアシステムに参加するには、入札参加資格審査(業者登録)とは別に、電子入札システムへの利用者登録が必要となる。利用者登録では取得済みの電子証明書の情報(証明書の番号・所有者情報等)をシステムに登録し、以後の入札手続きで電子署名が受け入れられる状態を設定する手順が含まれる。利用者登録が未完了の状態では、入札書を提出しようとしても電子証明書がシステムに認識されず、応札が成立しない。入札参加資格を取得した後でも利用者登録が未完了であれば電子入札には参加できないため、資格取得と並行して利用者登録を進める計画が実務上の基本となる。
利用者登録の手順は発注機関または電子入札システムの種別によって異なるが、一般的には発注機関のポータルまたはシステム画面から登録フォームにアクセスし、電子証明書をICカードリーダーで読み取りながら業者情報を入力して送信する流れとなる。登録後に発注機関側での確認・承認処理が完了することで利用が可能になる機関もあり、入札参加が確定してから初めて利用者登録を開始すると間に合わない可能性がある。
登録内容の管理と更新
電子証明書の更新に伴い利用者登録の更新が必要となる機関がある。新しい電子証明書に切り替えた際に利用者登録の情報を更新しないままでいると、次回の入札時にシステムへのアクセスができなくなる事態が生じる。利用者登録に記載した担当者名・連絡先・資本金等の業者情報は、変更が生じた際に速やかに更新することが登録情報の正確性を保つうえで必要となる。証明書の有効期限と利用者登録の状態を組み合わせた管理台帳を社内で整備することが、入札機会の確実な確保につながる。
複数機関への登録
複数の発注機関に入札参加資格を持つ業者は、各機関の電子入札システムに個別に利用者登録を行う必要がある場合がある。電子入札コアシステムを採用する機関では共通の利用者登録情報が使える仕組みが整備されているが、独自システムを採用する機関では追加の登録手続きが必要となる。参加を予定している機関のシステム種別と利用者登録の要否を事前に確認しておくことが、入札機会を逃さない準備の基本となる。利用者登録の完了状況・電子証明書の有効期限・ICカードリーダーの動作確認を定期的に組み合わせて管理することが、電子入札に継続的に参加するための実務管理の基本となる。利用者登録が有効であっても電子証明書が失効している場合や、証明書が有効でも利用者登録の紐付けが更新されていない場合は入札書の送信が失敗するため、双方の状態を同時に確認する習慣が実務上の安全管理として不可欠となる。
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