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ジチテン

発注方式

読み:はっちゅうほうしき

意味

発注方式とは、公共工事や業務を発注するにあたり、設計と施工の分担、仕様の示し方、技術提案の扱い方など、発注の枠組みをどう組み立てるかという方式の総称をいう。誰を相手方に選ぶかという契約方式とは別の軸で、何をどこまで一括して任せ、どのように契約するかを決めるものである。

同じ庁舎建設でも、設計と施工を別々に発注するのか一括で任せるのか、図面どおりに造らせるのか性能だけ示して工法は任せるのかで、品質・コスト・工期・リスク分担は大きく変わる。発注方式は、こうした発注の組み立て方を指す概念であり、設計施工一括発注方式(デザインビルド)、ECI方式CM方式DBO方式VE方式コンペ方式性能発注仕様発注分離発注などがこれに含まれる。地方自治法第234条が定める契約方式一般競争入札指名競争入札随意契約せり売り)が相手方の決め方を規律するのに対し、発注方式は発注の中身と役割分担を規律する点で位置づけが異なる。近年は技術提案を取り込んで品質を高める方式や、設計段階から施工者を関与させる方式が国土交通省の多様な入札契約方式として推進されている。実務では工事の規模・難易度・発注者の体制を踏まえてどの方式を選ぶかが、発注関係事務の運用上の重要な判断となる。

発注方式を分ける主な軸

発注方式の違いは、おおむね三つの軸で整理できる。第一は設計と施工を誰がどこまで担うかという軸で、両者を分ける設計・施工分離方式に対し、設計施工一括発注方式(デザインビルド)やECI方式、DBO方式は両者を結びつける。第二は仕様の示し方の軸で、発注者が図面・仕様書で細部まで指定する仕様発注と、求める性能だけを示して具体策を受注者に委ねる性能発注が対をなす。第三は技術力をどう評価するかの軸で、価格のみで決めず技術提案を競わせるコンペ方式やVE方式がこれにあたる。

契約方式との関係

発注方式と契約方式はしばしば混同されるが、規律する対象が異なる。契約方式は地方自治法第234条に基づき相手方の選定手続(競争入札か随意契約か)を定めるのに対し、発注方式は発注の単位・範囲・役割分担を定める。たとえば設計施工一括発注方式という発注方式を採るうえで、相手方は一般競争入札という契約方式で選ぶ、というように両者は組み合わせて運用される。

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