本文へスキップ
ジチテン

コンペ方式

読み:こんぺほうしき

別名:コンペティション
意味

コンペ方式とは、複数の参加者に設計案や成果物そのものの具体案を提出させ、その中から最も優れた案を選定する発注方式である。提案者(人・体制)を選ぶプロポーザル方式と対比される。

公共施設の設計やシンボルマークの選定で、誰に頼むかではなく、どの案を採るかを直接競わせたいことがある。コンペ方式は、参加者に設計案・デザイン案・企画案などの成果物の具体案そのものを提出させ、提出された案を比較して最も優れたものを選ぶ発注方式である。これに対し、業務を担う者の実績・体制・取組方針を評価して相手を選ぶのがプロポーザル方式であり、コンペ=案を選ぶ、プロポーザル=者を選ぶという対比で整理される。いずれも価格のみで決まる競争入札とは異なり、内容・質を評価して相手方を決めるため、契約方式としては随意契約の手続を用いるのが通例である。案そのものを描かせるコンペは参加者の負担が大きく、応募が集まりにくい、優れた案を出せる者が辞退するなどの課題があるため、設計分野ではプロポーザル方式が選ばれることも多い。

案を選ぶコンペと者を選ぶプロポーザルの分かれ目

コンペ方式とプロポーザル方式は、内容を評価して相手方を決める点で共通するが、評価の対象が決定的に異なる。コンペ方式は、提出された設計案・デザイン案・企画案という成果物そのものを比較し、最も優れた案を選ぶ。一方プロポーザル方式は、業務をどう進めるかの取組方針・実績・配置技術者・体制を評価し、業務を委ねるにふさわしい者を選ぶもので、案の細部までは作り込ませない。コンペは案がそのまま採用・実現されることを前提とするのに対し、プロポーザルは選ばれた者と協議しながら成果物を作り込むため、求める成果が確定しているか、相手の力量を見極めたいかによって方式を使い分ける。

参加者の負担と公共調達での位置づけ

コンペ方式は参加者に完成度の高い案を求めるため、応募者の作成負担が大きいという固有の課題を抱える。負担が重いと有力な者ほど辞退し、かえって案の質や応募数が確保できないことがあるため、設計分野では案の作り込みを求めず力量で選ぶプロポーザル方式が広く用いられる。契約手続の面では、コンペもプロポーザルも価格競争ではないため、地方自治法施行令第167条の2に基づく随意契約の枠組みで実施されるのが通例で、審査の公正を担保するために外部委員を含む選定委員会の設置や審査基準の事前公表が行われる。デザインコンペや設計競技のように、案そのものに公共的な意味があり広く案を募りたい場面で、コンペ方式の利点が生きる。

つながりのある用語

ご意見箱(匿名でひとことから投稿できます)