ジチテン

検査職員

読み:けんさしょくいん

意味

検査職員とは、工事や委託業務の完成・既済部分について、契約の履行を確認するため発注者が任命して検査を行わせる職員をいう。

工事や委託が終わったとき、その成果が契約どおりかを確かめてから代金を払わなければならない。この完了確認を担うのが検査職員である。検査職員は、発注者から任命され、完成検査中間検査既済部分検査・出来高の確認などにあたり、設計図書仕様書に照らして出来形・品質・数量・成果品が契約の内容に適合しているかを検査する。検査の結果は検査調書に記録し、合格すれば検収・支払の手続に進み、不合格であれば手直しを指示する。検査職員は、日常の施工管理にあたる監督職員監督員)とは別に置かれるのが原則で、施工を管理する者と完成を確認する者を分けることで、確認の客観性とチェック機能を確保する。検査は支払の前提となる重要な手続のため、検査職員は基準に沿って公正・厳格に行う。

監督職員との役割分担

検査職員と監督職員は、いずれも発注者側の職員だが、担う役割が異なり、原則として別の者が務める。監督職員(監督員)は、工事の施工期間中、指示・承諾・協議や施工状況の確認・立会など、日常的な施工管理を担う。これに対し検査職員は、工事や業務の完成時、あるいは中間・既済部分について、契約の履行を確認する検査を行う。施工を管理する者と完成を確認する者を分けるのは、自らが管理した工事を自らが検査すると確認が甘くなりかねないためで、両者を分離することで検査の客観性とチェック機能を確保する。検査職員は、監督職員が作成した工事打合せ簿段階確認・出来形や品質の記録を踏まえつつ、独立した立場で契約の適合を判定する。

検査の種類と検査調書

検査職員が行う検査には、いくつかの種類がある。完成検査は、工事・業務の全部が完了したときに、成果が契約の内容に適合しているかを確認する検査で、合格が引渡し・代金支払の前提となる。中間検査は、施工の途中の一定段階で実施する検査である。既済部分検査・出来高の確認は、部分払出来高払のために、既に完成した部分の出来高を確認する検査である。検査職員は、設計図書・仕様書・契約書に照らして出来形・品質・数量・成果品を確認し、その結果を検査調書に記録する。検査に合格すれば検収となり対価が支払われ、不合格であれば手直しや補修を指示して再検査を行う。検査の結果は工事成績評定の基礎ともなるため、検査職員は定めた基準に従って公正かつ的確に判定する。

つながりのある用語

ご意見箱(匿名でひとことから投稿できます)