出来形管理とは、工事の施工途中および完成時において、構造物の寸法・形状・位置などが設計図書で定めた規格値に収まっているかを測定・記録し、品質を確保する施工管理である。
工事が図面どおりにできているかは、完成してからでは確かめにくい部分が多い。掘削の深さや配筋の間隔、コンクリートの厚みなどを、施工の各段階で測って記録するのが出来形管理である。受注者は、設計図書や共通仕様書に定められた測定項目・測定基準・規格値に従って出来形を計測し、出来形管理図表や写真として記録に残す。発注者の監督員はこれを確認し、段階確認や中間検査、完成検査の際に出来形が規格値内にあるかを検証する。規格値を外れた部分は手直しや設計変更の対象となるため、出来形管理は施工の品質を担保すると同時に、検査や工事成績評定の根拠資料にもなる。電子納品では、これらの記録を所定の様式で整理して提出する。
出来高との違い
出来形と出来高は読みが近く混同されやすいが、別の概念である。出来形は、構造物が設計図書の規格値どおりにできているかという「品質・寸法」の側面を指し、出来形管理はその測定・記録の管理を意味する。一方、出来高は、工事のうち既に完成した部分の「数量・金額」を指し、出来高払や部分払の算定根拠となる。たとえば擁壁工事で、所定の高さ・厚みに収まっているかを測るのが出来形管理であり、全体のうち何割が完成したかを金額換算するのが出来高である。検査でも、出来形検査は寸法・品質の適合を見るのに対し、出来高の確認は支払のための数量査定であり、目的が異なる。
品質管理・写真管理との関係
出来形管理は、施工管理の柱である工程管理・品質管理・安全管理のうち、品質管理と密接に結びつく。品質管理が材料試験やコンクリート強度など「材料・施工の質」を確かめるのに対し、出来形管理は「できあがった形・寸法」の規格適合を確かめる役割を担う。両者は施工計画書に管理項目・頻度・基準値を定めて運用し、結果を出来形管理図表や品質管理記録として整理する。あわせて、目視できなくなる部分(埋設配管・基礎・配筋など)は施工過程を写真で記録する写真管理が不可欠で、出来形の測定状況も写真に収める。これらの記録は段階確認・検査の際の確認資料となり、電子納品の対象となる。
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