ジチテン

品質管理

読み:ひんしつかんり

意味

品質管理とは、工事において、使用材料や施工が設計図書で定めた品質規格を満たすよう、試験・検査・記録によって管理する施工管理をいう。

完成した構造物の良し悪しは、見ただけでは判断できない。コンクリートの強度や材料の品質が基準を満たしているかを、試験と記録で確かめるのが品質管理である。受注者は、共通仕様書特記仕様書に定められた品質規格・試験項目・試験頻度に従って、使用材料の試験(材料試験)や、施工した部分の品質試験(コンクリートの圧縮強度試験など)を行い、結果を品質管理記録として整理する。監督員はこれを確認し、段階確認や検査の際に品質が規格を満たしているかを検証する。品質管理は、できあがった形・寸法を確かめる出来形管理と並ぶ施工管理の柱で、工程管理・安全管理とともに施工計画書に管理項目を定めて運用する。規格を満たさない材料や施工は、手直しや再施工の対象となり、工事成績評定にも反映される。

出来形管理との役割分担

施工管理の中で、品質管理と出来形管理はしばしば対で語られるが、見る対象が異なる。品質管理は、使用材料や施工の「質」が規格を満たしているかを管理するもので、コンクリートの圧縮強度試験、骨材やアスファルト合材の品質試験、土の締固め度の試験などを行い、材料や施工の品質を確かめる。これに対し出来形管理は、できあがった構造物の「形・寸法・位置」が設計図書の規格値に収まっているかを測定・記録するものである。たとえば擁壁工事では、使用したコンクリートの強度が基準を満たすかを見るのが品質管理、所定の高さ・厚みに仕上がっているかを測るのが出来形管理である。両者は施工計画書に管理項目・試験頻度・規格値を定めて運用し、検査や工事成績評定の判定資料となる。

施工計画書と記録

品質管理は、施工計画書に管理項目・試験方法・試験頻度・規格値(管理基準)を定めて計画的に行う。受注者は、共通仕様書・特記仕様書の品質規格に基づいて、どの材料・どの工程について、いつ・どの方法で・どれだけの頻度で試験するかを定め、計画に沿って試験を実施する。試験の結果は品質管理記録(品質管理図表・試験成績表など)として整理し、規格を満たしているかを管理する。規格を外れた場合は、原因を調べて手直しや材料の交換を行い、再試験で適合を確認する。これらの記録は、監督員の確認、段階確認や検査、工事成績評定の判定資料となり、電子納品の対象ともなる。品質管理を適切に行うことは、構造物の安全と耐久性を確保し、後年の瑕疵を防ぐことにつながる。

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