ジチテン

款項目節

読み:かんこうもくせつ

意味

款項目節とは、歳入歳出予算を分類するための区分の単位をいう(地方自治法)。大きいものから順に款、項、目、節と階層をなし、款と項は議会の議決の対象、目と節は予算を執行するための行政内部の区分とされる。

予算は巨額の金額を扱うため、何にいくら使うのかを誰もが追えるように、体系立てて分類しておく必要がある。款項目節は、歳入歳出予算をこまかく区分するための階層的な単位で、予算の見える化と統制の土台となる。

が最も大きなくくりで、その下にと細分されていく。歳出予算でいえば、款は総務費民生費といった目的の大きな分類、項はその内訳、目はさらに具体的な事業や組織の単位、節は人件費や旅費、需用費といった経費の性質による分類にあたる。このうち款と項は議会の議決を経て定められる予算の内容そのものであり、目と節は、議決された予算を執行するために行政の内部で用いる区分とされる。この区別が、予算に対する議会の統制と、執行における行政の裁量の境界を画している。

議決科目と執行科目の区別

款項目節の理解で要となるのは、款・項と、目・節とで法的な意味が異なる点である。款と項は、議会が議決によって定める予算の内容そのものであり、議決科目と呼ばれる。これに対し目と節は、議決された予算を実際に執行するために行政の内部で設ける区分で、執行科目と呼ばれる。この区別は、予算の流用とも結びつく。執行科目である目や節の間での経費のやりくりは、行政の判断で行える余地が比較的大きいのに対し、議決科目である項をまたぐ流用は、原則として議会の議決を経るか、あらかじめ予算で定めた範囲に限られる。款項目節の階層は、単なる分類ではなく、予算のどこまでを議会が統制し、どこからを行政の裁量に委ねるかという、財政民主主義の境界線を体現している。

節の区分と財務情報の比較

節は、款項目節のなかで最も細かい区分で、経費をその性質によって分類する。報酬、給料、需用費、役務費、委託料、工事請負費、負担金補助及び交付金、積立金繰出金など、節の区分は全国で共通の枠組みが定められている。これにより、団体や事業が違っても、人件費や物件費といった経費の性質ごとに支出を集計し、比較することができる。節という共通の物差しがあるからこそ、ある自治体の委託料が他の自治体や前年度と比べて多いか少ないかといった分析が可能になる。予算書や決算書を読み解く際には、目によって何の事業かを、節によってどのような性質の経費かを読み取ることが、財政の実態を把握する手がかりとなる。

つながりのある用語

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