限られた人員と財源で、しかも住民の厳しい目にさらされながら行政を回していくには、組織自身が自らの仕事の質と正しさを管理する仕組みが要る——その仕組みの集合が行政管理である。具体的には、施策・事務事業の目的達成度や効率を事後に検証して予算編成や事業見直しに反映する行政評価、財務会計や情報管理に潜むリスクを組織的に統制する内部統制、職員の法令遵守と倫理を確保するコンプライアンス、活動の内容と根拠・結果を住民に説明する説明責任、そして組織・定員・事務処理を不断に効率化する行政改革が相互に関連しながら機能する。実務では、これらが個別の取組として乱立しがちなため、行政評価の結果を改革につなげる、内部統制の枠組みの中でコンプライアンスを位置づけるといった統合的な運用が課題となる。地方自治法の改正で都道府県・指定都市に内部統制方針の策定が義務づけられたように、近年は属人的なチェックから制度化された統制への移行が進んでいる。住民への説明責任は、これらの管理活動の成果を外部に開いて評価を受ける出口に位置づけられる。
評価・統制・改革の関係
行政管理を構成する諸制度は、目的に応じて整理できる。行政評価は、施策・事務事業の成果や効率を事後的に測定し、予算や事業の見直しにつなげる仕組みである。内部統制は、業務に内在する不正・誤り・非効率のリスクを組織として統制する体制であり、行政評価が成果を問うのに対し、過程の適正性を確保する点に重点がある。行政改革は、これらの検証結果も踏まえ、組織・定員・事務処理を効率化する取組の総称である。
コンプライアンスと説明責任
コンプライアンスは、法令・条例・内部規程や社会規範に従って職務を遂行することを指し、公務員の服務義務の遵守を土台に、入札の適正化や情報管理、ハラスメント防止までを含む。説明責任は、行政がその活動の内容・根拠・結果を主権者である住民に対して分かりやすく説明する責務であり、情報公開や行政評価結果の公表を通じて果たされる。内部での統制と外部への説明とが両輪となって、行政運営の信頼性が確保される。
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