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ジチテン

道徳科

読み:どうとくか

別名:特別の教科である道徳
意味

道徳科(特別の教科である道徳)とは、学校教育法施行規則に基づき小学校・中学校の教育課程に置かれる教科である。従来の教科外の「道徳の時間」を、2015年の学習指導要領一部改正により教科へ格上げしたものである。

教科でありながら、数値の成績を付けず、専門の教員免許も置かない。道徳科はこの点で国語や算数と性格が異なる「特別の教科」である。指導は学級担任が担い、検定教科書を使用するが、評価は記述式の個人内評価(その子自身の成長を文章で示す)に限られ、数値評価や他の児童生徒との比較は行わず、入学者選抜の資料にも用いない。教科化の直接の契機は、いじめを苦にした自殺事案を受けた教育再生実行会議の提言であり、読み物の登場人物の心情をなぞるだけの授業から「考え、議論する道徳」への転換が掲げられた。小学校は2018年度、中学校は2019年度から全面実施され、検定教科書の導入により市町村教育委員会教科書採択の対象教科が一つ増えたことになる。指導主事にとっては、評価文例の作成支援や授業づくりの研修が新たに発生した業務であり、価値観の押し付けにならない指導と評価の両立が現場の継続課題になっている。

教科化の経緯と他教科との違い

道徳は1958年から教科外の領域「道徳の時間」として置かれてきたが、2011年の大津市のいじめ自殺事案を契機とする教育再生実行会議第一次提言(2013年)が道徳の教科化を打ち出し、中央教育審議会答申を経て2015年3月に学習指導要領一部改正告示された。これにより「特別の教科である道徳」が学校教育法施行規則上の教科として位置づき、小学校2018年度・中学校2019年度から全面実施された。通常の教科との違いは三つある。第一に専用の教員免許を設けず学級担任が指導すること、第二に検定教科書を使用すること(教科化に伴い無償給与・採択の対象となった)、第三に評価が記述式の個人内評価に限られ、数値評価をせず入学者選抜にも用いないことである。「考え、議論する道徳」という標語には、答えが一つでない課題を多面的に考える授業への転換という意図が込められており、教育委員会の研修・指導訪問でも授業と評価の質が主要テーマになっている。

つながりのある用語

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