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ジチテン

応援職員

読み: おうえんしょくいん

意味

応援職員とは、大規模災害で被災自治体の職員だけでは業務を処理しきれない場合に、他の自治体や国から派遣されて被災自治体の災害対応・行政運営を支援する職員をいう。

大規模災害では被災自治体の職員自身も被災者であり、平時の人員のままでは避難所運営・罹災証明・復旧業務が回らず行政機能が麻痺する。応援職員は、外部の自治体や国の人員を被災地に投入し、被災自治体の不足する人手を補って行政を動かし続けるための仕組みである。

総務省応急対策職員派遣制度全国市長会町村会の枠組み、関西広域連合のカウンターパート方式(対口支援)など、複数の派遣ルートが整備されている。受け入れ側は受援計画を平時に定め、応援職員の宿泊・配置・業務指示の段取りを決めておく必要がある。送る側の負担や派遣の長期化、専門人材の確保が運用上の課題となる。

派遣を「送る側」から制度化した応急対策職員派遣制度

応援職員をめぐる論点の多くは受け入れ側(受援)に集まりがちだが、送り出す側の派遣スキームにも固有の発展がある。かつて被災自治体への職員応援は、姉妹都市や個別の協定、全国市長会・町村会の呼びかけといった善意の積み重ねで成り立ち、誰がどこへ何人送るかが場当たりになりやすかった。これを制度として束ねたのが、総務省が2018年に創設した応急対策職員派遣制度である。被災市区町村に対し、原則として一つの応援団体(都道府県指定都市等)を割り当て、避難所運営や罹災証明など対人サービスを継続的に支援する仕組みで、相手を一対一で固定する対口支援(カウンターパート方式)の考え方を全国規模で標準化した。関西広域連合が東日本大震災で先行させた対口支援を、国の制度として一般化した流れである。

受援との表裏と運用上の課題

応援職員は、送る側の派遣ルートと受ける側の受援体制が噛み合って初めて機能する。被災自治体が受援計画で宿泊場所・配置・業務の指示系統を準備していなければ、せっかく到着した応援職員が手持ち無沙汰になり、かえって現地の負担になる。一方で送る側にも、自団体の通常業務を維持しながら職員を長期に供出する負担があり、派遣が数か月に及ぶと交代要員の確保が難しくなる。避難所運営のような一般事務は応援でしのげても、建築職による住家被害認定や保健師による健康管理など専門職を要する業務では、そもそも有資格者の絶対数が不足し、応援を募っても集まりにくい。誰を、どの業務に、どれだけの期間送り続けられるかという供給側の制約が、応援職員制度の実効性を左右する。

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