建設コンサルタントとは、公共土木施設の調査・計画・設計等を発注者に代わって担う技術サービス業者をいう。
道路や河川の整備で、発注者である自治体が設計や調査の専門技術をすべて内製できるわけではない。その技術的役務を担うのが建設コンサルタントである。国土交通省への建設コンサルタント登録を受けた業者が、地質調査業務・測量業務・補償業務などと並ぶ役務発注の受け手となる。発注者は競争入札やプロポーザル方式で業者を選び、設計委託契約を結ぶ。受託者は調査・設計成果を成果品として納め、業務委託成績評定で技術力が評価される。工事業者とは別の入札参加資格者名簿(測量・建設コンサルタント等)で管理されることが多い。
登録部門と発注分野
建設コンサルタント登録は、河川・砂防、道路、上水道及び工業用水道、下水道、農業土木、都市計画及び地方計画など複数の登録部門に分かれる。発注者は業務の分野に応じて必要な登録部門を入札参加資格として求める。測量業者登録、地質調査業者登録、補償コンサルタント登録は別個の登録制度であり、一連の調査・設計・補償業務ではこれらの登録を持つ業者が分担する。設計共同体はこうした分野の異なる業者を束ねて結成されることがある。
業者選定と成績評定
建設コンサルタント業務は、価格だけでなく技術提案や配置技術者の能力が成果を左右するため、価格競争よりプロポーザル方式や総合評価落札方式で選定されることが多い。受託後は配置技術者(管理技術者・照査技術者等)が業務を遂行し、発注者は仕様書に沿って履行を確認したうえで成果品を検収する。完了後は業務委託成績評定で技術力・的確性・取組姿勢を採点し、その実績がテクリス等の業務実績情報に蓄積されて次回以降の業者選定や技術評価に反映される。低い成績が続けば受注機会が制約されるため、受託者にとって成績評定の影響は大きい。
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