地質調査業務とは、構造物の設計に必要な地盤・地質の状態をボーリング等で調べる役務業務をいう。
橋や擁壁を設計するとき、地盤が支えられるかをどう確かめるか。その基礎データを得るのが地質調査業務である。地質調査業者登録を受けた業者が、ボーリング調査・標準貫入試験・土質試験などを行い、地盤の構成や支持力を把握する。発注者は競争入札やプロポーザル方式で業者を選び、業務委託契約を結ぶ。成果は柱状図・土質試験結果・調査報告書等の成果品として納められ、構造物の基礎設計の前提になる。測量業務・建設コンサルタント業務と並ぶ調査設計系の役務である。
調査の内容と後続業務への接続
地質調査業務は、ボーリングによる地層構成の把握、標準貫入試験によるN値の測定、採取試料の室内土質試験などで構成される。これらの結果から地盤の支持力や液状化のおそれを評価し、基礎形式の選定や掘削計画、土留めの設計に反映する。調査結果が不十分だと設計のやり直しや工事中の地盤トラブル、追加費用につながるため、仕様書で調査位置・本数・深度・試験項目が具体的に指定される。地点が偏ると地層の変化を見落とすため、調査計画の妥当性が成果の信頼性を左右する。
業者登録と成果の取扱い
地質調査業を営む者は地質調査業者登録を受け、発注者は入札参加資格としてこれを確認する。測量業・建設コンサルタント業とは別個の登録制度であり、一連の調査設計業務ではそれぞれの登録業者が分担する。成果品は柱状図・断面図・試験結果・調査報告書等で、電子納品の対象になることが多い。発注者は仕様書と各種基準に照らして成果の精度・様式を確認し、検収のうえ検査調書を作成する。完了後は業務委託成績評定の対象となり、評定点と実績はテクリス等の業務実績情報に登録され、次回以降の業者選定や技術評価の客観的な根拠として用いられる。
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