意味
上水道とは、水道法上の水道事業のうち、計画給水人口が五千一人以上のものをいう。
蛇口から出る水を担うのが上水道、使った水を流すのが下水道——上水道は、水道法が定める水道事業のうち、計画給水人口が五千一人以上の規模のものを指す。給水人口五千人以下の簡易水道と対をなし、規模に応じて施設整備や経営の負担、料金の設定が変わる。市街地では上水道が住民の生活用水を支え、浄水場から配水管で各戸へ送られる。人口減少で給水量と料金収入が細るなか、老朽化した管路の更新財源をどう確保するかが、上水道事業の経営課題になっている。
簡易水道との規模による区分
水道法は、計画給水人口に応じて水道事業を上水道と簡易水道に分ける。給水人口が五千一人以上のものが上水道、百一人から五千人までのものが簡易水道である。両者は同じ水道事業だが、簡易水道は小規模で集落単位に整備されることが多く、国の補助制度も別建てで設けられてきた経緯がある。近年は、経営基盤を強めるため簡易水道を上水道事業へ統合する動きが進み、区分の実務上の意味は変わりつつある。規模の違いは、施設の構成、技術者の確保、料金水準にそのまま響く。
経営と所管をめぐる課題
上水道は、多くが市町村の地方公営企業として独立採算で運営され、料金収入で施設の維持更新をまかなう建て付けになっている。しかし人口減少で給水量が減れば料金収入も細り、高度経済成長期に整備した管路や浄水場の更新時期が重なって、財源の確保が各地で難題になっている。広域連携や民間活用、料金改定が選択肢に上がる。なお水道行政は、令和六年度に厚生労働省から国土交通省(整備・管理)と環境省(水質基準)へ移管され、所管の枠組みが改まった。
ご意見箱(匿名でひとことから投稿できます)