ジチテン

積算基準

読み:せきさんきじゅん

意味

積算基準とは、公共工事の予定価格を算定するため、工事費を構成する各費目の積算方法・歩掛・単価の適用などを定めた発注者の基準をいう。

予定価格は担当者の勘で決めてよいものではなく、根拠ある計算で導かなければならない。その計算の手順とルールを定めるのが積算基準である。積算基準は、直接工事費共通仮設費現場管理費一般管理費といった工事費の構成、各作業に要する手間を表す歩掛、材料・労務・機械の単価の適用方法、諸経費率の算定などを体系的に定める。担当者は、設計図書から数量を拾い、積算基準に従って歩掛と単価を当てはめて工事費を積み上げ、予定価格の基礎となる設計金額を算出する。積算基準は、技術の進歩や市場の実態、労務単価の改定に応じて毎年のように見直され、適正な予定価格の設定と、ダンピングの防止・歩切りの排除に資する。発注者ごとに整備されるが、国の基準(土木工事積算基準等)に準拠する例が多い。

積算基準を構成する要素

積算基準は、予定価格の根拠となる工事費を、決められた方法で積み上げるための基準で、いくつかの要素から成る。第一に費目構成で、工事費を直接工事費(材料費・労務費・機械経費など)、共通仮設費、現場管理費、一般管理費等に分け、それぞれの算定方法を定める。第二に歩掛で、ある作業の標準的な手間(必要な労務・機械・材料の量)を示し、数量に乗じて費用を求める。第三に単価で、労務単価(公共工事設計労務単価)・材料単価・機械損料などをどう適用するかを定める。第四に諸経費率で、共通仮設費率・現場管理費率・一般管理費率などを工事規模に応じて算定する。担当者は、設計数量にこれらを当てはめて工事費を積み上げ、設計金額を得る。

予定価格・歩切りとの関係

積算基準に従って算出した設計金額は、予定価格を定める基礎となる。発注者は、設計金額を踏まえて予定価格を設定するが、品質確保の促進に関する法律(品確法)は、市場の実態を反映した適正な予定価格の設定を発注者の責務とし、積算基準で求めた額を不当に切り下げる「歩切り」を禁止している。歩切りは、予定価格を意図的に低く抑えてダンピングや品質低下を招くため、積算基準どおりに算定した額を尊重しなければならない。あわせて、急激な物価変動に対応するため、積算に用いる労務単価・資材単価は定期的に改定され、スライド条項とともに適正な対価の確保を支える。発注者は、最新の積算基準と単価を用い、根拠ある予定価格を設定する。

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