教員業務支援員とは、教員に代わって学習プリントの印刷や採点補助、来客・電話対応などの事務的・補助的業務を担い、教員の負担軽減を図るために学校に配置される職員をいう。
教員が授業準備や子どもと向き合う時間を確保するには、誰が周辺業務を引き受けるのか。その担い手として学校に置かれるのが教員業務支援員で、スクールサポートスタッフとも呼ばれる。印刷や配布物の準備、テストの採点補助、データ入力、来客・電話対応といった、教員でなくてもできる事務的・補助的業務を担う。学校の働き方改革を進める文部科学省の施策として配置が広がり、義務教育費国庫負担の対象ではなく、補助事業をもとに各教育委員会が会計年度任用職員などとして任用するのが一般的である。授業や児童生徒の指導そのものを行う特別支援教育支援員や学習指導を補助する支援員とは役割が異なり、教員業務支援員はあくまで教員の事務負担の肩代わりに重点を置く。配置時間や人数は予算の制約を受けるため、限られた人員をどの業務に割り当てるかが学校運営上の判断となる。
配置の目的と業務範囲
教員業務支援員は、教員が担ってきた業務のうち、必ずしも教員が行う必要のない事務的・補助的な作業を切り出して担当することで、教員が授業準備や児童生徒への指導に専念できる環境を整えることを目的とする。具体的な業務には、授業で使うプリントや配布物の印刷・準備、宿題やテストの採点の補助、成績や出欠などのデータ入力、電話・来客対応、消毒や環境整備などがある。学習指導や児童生徒の評価といった教員の専門的判断を要する業務は対象外であり、教員の指示のもとで補助に当たる点が役割の境界となる。学校の働き方改革が課題となるなか、長時間勤務の一因とされる事務作業を分担する人材として配置が進められてきた。
任用形態と財源
教員業務支援員は、教職員定数に基づく正規教員とは別枠で、各教育委員会が会計年度任用職員などとして任用するのが一般的である。財源は国の補助事業を活用したうえで都道府県・市町村が負担する構成が多く、義務教育費国庫負担金の対象となる教職員とは制度上の位置付けが異なる。配置できる人数や勤務時間は補助の範囲と自治体の予算に左右されるため、すべての学校に十分な時間数を確保することは難しく、規模の大きい学校や繁忙期を優先して配置せざるを得ない場面もある。任用にあたっては、児童生徒の個人情報を扱うことから守秘義務の徹底や、教員との業務分担の明確化が運用上の前提となる。
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