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ジチテン

常時監視

読み:じょうじかんし

意味

常時監視とは、大気汚染防止法や水質汚濁防止法に基づき、都道府県知事や政令で定める市の長が、大気の汚染や公共用水域・地下水の水質汚濁の状況を、測定局の運用や測定計画の実施により継続的に把握する事務をいう。

環境基準の達成・未達成は、誰がどうやって測っているのか。その答えが都道府県政令市が担う常時監視である。大気については一般環境大気測定局と自動車排出ガス測定局を配置して二酸化窒素やPM2.5光化学オキシダントを24時間測り続け、データはテレメータで集約されて環境省の「そらまめくん」で速報される。水質については、都道府県が毎年度定める測定計画に基づき、国の機関や市町村と分担して公共用水域の測定と地下水の調査を行う。光化学オキシダント注意報やPM2.5の注意喚起は、この監視網の実測値を引き金として発令される。地味な定点観測に見えるが、規制の強化も計画の見直しも住民への注意喚起も、すべてこのデータを出発点にして動く。環境行政の土台にあたる事務である。

大気と水質で異なる監視の建付け

大気の常時監視は大気汚染防止法第22条に基づき、都道府県知事と政令で定める市の長が担う。住宅地等の一般環境大気測定局と幹線道路沿いの自動車排出ガス測定局を配置し、二酸化窒素、浮遊粒子状物質、微小粒子状物質、光化学オキシダントなどを自動測定して環境大臣に結果を報告する。水質の常時監視は水質汚濁防止法第15条に基づき、都道府県知事が関係機関と協議して毎年度作成する測定計画のもと、公共用水域の水質測定と、概況調査・継続監視調査からなる地下水の監視を分担実施する。ダイオキシン類対策特別措置法にも同様の常時監視規定があり、環境部局は複数の法律の監視網を一体運用している。

測定データが行政を動かす

常時監視の実測値は、まず環境基準の達成状況の評価に使われ、未達成地域での総量規制上乗せ基準の検討材料になる。光化学オキシダント濃度が基準値を超えれば注意報を発令し、学校への連絡や事業者への排出抑制要請につなげる。一方で監視網の維持には測定局の更新費用と分析の人手がかかり、財政難から測定局の統廃合を迫られる自治体もある。測定項目も固定ではなく、PFOS・PFOAのような新規の化学物質が要監視項目として加わるたびに、分析機器と技術職員の体制が問われる。データは長期トレンドの資産でもあり、数十年分の蓄積が気候変動や都市構造の変化を映す基礎資料として使われている。

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