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ジチテン

大雪警報

読み:おおゆきけいほう

意味

大雪警報とは、気象業務法に基づき気象庁が発表する気象警報の一つで、大雪による重大な災害が発生するおそれが著しく大きいことを知らせるものである。

降り積もる雪は、家屋の倒壊、雪下ろし中の転落、交通の途絶、集落の孤立などの被害を時間をかけて積み上げていく。大雪警報は、こうした大雪による重大な災害の危険を気象庁が知らせる警報で、風を問う暴風雪警報とは異なり降雪量・積雪量そのものを基準とする点が特徴である。市区町村にとっては除雪体制の強化、雪下ろしの注意喚起、孤立のおそれがある集落への事前連絡、要援護世帯の見守りなどの対応の判断材料となる。発表基準は地域の積雪への慣れや建物の耐雪性能を踏まえ気象台ごとに定められ、豪雪地帯と平野部では大きく異なる。短時間の大雪では交通障害が、降り続く大雪では家屋被害や孤立が主な脅威となる。

大雪警報がもたらす雪害の特徴と除雪体制

大雪による災害は、暴風や洪水のように短時間で危険が頂点に達するのではなく、積もった雪の重みと量が日数をかけて被害を積み上げていく点に特徴がある。家屋の倒壊、カーポートや農業用ハウスの押しつぶし、雪下ろし作業中の転落・落雪、除雪機による事故、交通の麻痺が代表的な被害である。市区町村は大雪警報を受けて除雪業者への出動要請、幹線道路通学路・避難路の優先除雪、公共施設の雪下ろしなどの対応を進める。豪雪地帯では除雪の担い手不足と高齢化が深刻で、独居高齢世帯の雪下ろしを地域や行政がどう支えるかが平常時からの課題となる。雪害は発生から救助までに時間がかかる地域が多く、孤立集落への食料・燃料・医療の確保を見越した備えが欠かせない。

大雪警報の基準が地域ごとに大きく異なる理由

大雪警報の発表基準は、その地域がどれだけの雪に慣れ、建物や交通がどれだけ雪に耐えられるかによって気象台ごとに定められており、同じ降雪量でも豪雪地帯と都市部では警報の出方が大きく異なる。普段雪の少ない太平洋側の都市では、数センチの積雪でも交通機関の混乱や転倒事故が多発するため低い基準で警報が出るのに対し、雪国では同程度の雪は日常であり、はるかに大きな積雪で初めて警報となる。市区町村はこの基準の地域差を理解し、自らの地域の弱点(雪に不慣れな住民、耐雪設計でない構造物、除雪資源の多寡)に応じた対応をとる必要がある。普段雪の降らない地域ほど、わずかな大雪でも社会的な混乱が大きくなる点に注意を要する。

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