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ジチテン

通いの場

読み:かよいのば

意味

通いの場とは、介護予防に資することを目的として、高齢者が身近な地域で定期的に集い、体操や趣味活動等を行う住民主体の活動の場をいう。

介護予防の主役は、専門職が提供する教室なのか、それとも住民自身が続ける日々の活動なのか。後者に軸足を置く政策の中心概念が通いの場である。公民館や集会所、空き家等を会場に、おおむね週1回以上、住民が自ら運営して体操(ご当地体操やいきいき百歳体操等)、茶話会、趣味活動を続ける場を指し、市町村介護保険地域支援事業(一般介護予防事業のうち地域介護予防活動支援事業)として立ち上げ経費の補助、運営の助言、リハビリテーション専門職の派遣等で支援する。専門職主導の教室は終了すると効果が途切れやすいのに対し、住民主体の場は活動そのものが地域に残り、参加者が運び手にもなる点が強みとされる。国は高齢者人口に対する参加率8%を目標に掲げて拡充を進めてきたが、実績はこれに届かず、参加者が女性に偏り男性の参加が少ないことも一貫した課題である。新型コロナウイルス感染症の流行期には休止が相次ぎ、活動自粛による高齢者の心身機能の低下が顕在化したことで、通いの場の存在が地域の介護予防の基盤であることがかえって裏づけられた。

市町村の支援策と運営継続の壁

通いの場への行政の関わり方は、直営の教室運営ではなく、住民の活動を側面から支える形をとる。立ち上げ時の備品購入や会場確保への補助、運営ボランティアの養成講座、活動内容の助言が典型で、地域リハビリテーション活動支援事業により理学療法士等の専門職が定期的に巡回して体操の質や安全管理を点検する組合せが推奨されている。継続の壁になるのは、世話役の高齢化と固定化、会場の確保、参加者の固定化である。週1回の開催を続ける負担は小さくなく、世話役が倒れると場ごと消えるため、複数人での運営体制づくりや、社会福祉協議会生活支援コーディネーターによる伴走が鍵になる。参加が途切れた高齢者の状態悪化を拾う仕組みとして、参加者名簿と欠席時の声かけを地域包括支援センターの把握につなげる運用も広がっており、通いの場は介護予防の場であると同時に、地域の異変察知の網としても機能している。

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