ぴったりサービスとは、マイナポータルが提供する機能の一つで、住民が地方公共団体の行政手続を検索し、来庁せずにオンラインで電子申請できるサービスである。子育てや介護、被災者支援などの手続を、パソコンやスマートフォンから行える。
行政の手続の多くは窓口に出向いて紙で申請する必要があり、平日の日中に役所へ行きにくい子育て世帯や働く住民には大きな負担となってきた。ぴったりサービスは、マイナポータルを通じて自治体の手続を検索し、来庁せずにオンラインで申請できる仕組みであり、いつでもどこでも手続ができる環境をめざすものである。
児童手当や保育などの子育てワンストップサービスから始まり、介護、被災者支援(罹災証明書の申請)、自動車保有関係の手続などへと対象が広がってきた。利用者は画面の案内に従って必要事項を入力し、マイナンバーカードによる電子署名(公的個人認証サービス)で本人確認を行って申請する。自治体の側は、どの手続をぴったりサービスに対応させるかを選んで設定し、受け付けた申請を内部の業務システムにつなぐ運用を整えることになる。
子育てワンストップから対象の拡大へ
ぴったりサービスは、マイナンバー制度の本格運用に合わせ、児童手当や保育、妊娠の届出といった子育て関係の手続をまとめて扱う子育てワンストップサービスとして始まった。その後、介護に関する手続、被災者支援としての罹災証明書の申請、自動車の保有に関する手続などへと対象が段階的に広げられてきた。国がオンライン申請の標準的な様式や項目を示し、各自治体はそのうちどの手続を実際に受け付けるかを選んで設定する。自治体DXやデジタル田園都市の取り組みのなかで、対応手続を増やす動きが続いている。
申請を受けた後の自治体側の壁
オンライン化は、住民が申請する入口だけを電子化しても完結しない。ぴったりサービスで受け付けた申請データを、自治体内部の基幹業務システムへどう取り込むかが実務上の壁になる。受け付けた内容を職員が手作業で再入力していては省力化にならず、申請管理システムや標準化されたデータ連携の整備が課題となる。添付書類の確認や本人確認、支給要件の審査といった作業は依然として残るため、住民が触れるフロントのオンライン化と、職員が担うバックヤードの効率化を揃えて初めて、住民の利便と行政の負担軽減がともに実る。
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