肉付け予算とは、骨格予算で計上されなかった政策的経費を追加する補正予算のことであり、首長選挙後に新首長が施政方針を具体化するために編成する。
首長選挙を控えた時期に組む予算では、新しい首長の方針を縛らないよう政策的な経費をいったん見送り、最低限の骨組みだけを組むことがある。肉付け予算は、こうした骨格予算に、選挙後の新首長が自らの施政方針を具体化する政策経費を後から追加する補正予算である。骨組みに政策の中身を肉付けし、住民が選んだ首長の方針を予算へ反映させる点に意味がある。
選挙を挟んで骨格予算が組まれた場合、新首長は新規事業や拡充施策を盛り込んだ補正予算を議会に提出する。これが慣行として肉付け予算と呼ばれ、選挙後最初の定例会や臨時会で提出されることが多い。骨格予算と肉付け予算を合わせた額が事実上その年度の予算となるため、両者の関係を住民に分かりやすく伝えることが欠かせない。
肉付け予算の内容
肉付け予算には、首長の選挙公約を実現する新規施策の予算、年度開始後に判明した政策課題への対応(国の新規補助事業への対応など)、骨格予算で見送った継続的施策の追加経費などが盛り込まれる。補正予算の形式をとるため、一般会計・特別会計のそれぞれについて補正予算書を作成し、議会の議決を経る必要がある。選挙で示された民意を予算という具体的な形に落とし込む場面であり、何を新たに盛り込むかに新首長の政策の優先順位が表れる。
住民への説明
肉付け予算が骨格予算に上乗せされた後のトータル歳出額が事実上の「年間予算」となるため、住民・事業者向けの予算広報では両予算の関係と合計額を分かりやすく説明することが欠かせない。特に新規・拡充施策については、首長の政策方針との関連を明示した広報が住民の政策理解を促進する。地域の新聞・広報誌での予算概要掲載タイミングは骨格予算確定後と肉付け予算確定後の2段階となる。住民にとっては合計額こそが暮らしに関わる予算であり、二段階の全体像を結びつけて伝える工夫が理解を助ける。
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