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ジチテン

シェイクアウト訓練

読み:しぇいくあうとくんれん

別名:シェイクアウト
意味

シェイクアウト訓練とは、あらかじめ決めた日時に参加者がそれぞれの居場所で一斉に「まず低く、頭を守り、動かない」の安全確保行動をとる地震防災訓練であり、会場に集まらず短時間で参加できることを特徴とする。

防災訓練の参加者がいつも同じ顔ぶれになる——会場に人を集める方式の限界を、発想の転換で破ったのがシェイクアウト訓練である。2008年に米国カリフォルニア州で始まったこの訓練は、決められた日時に職場、学校、家庭それぞれの場所で、訓練放送や緊急速報メールの配信を合図に1分程度の安全確保行動をとるだけでよい。日本では2012年から各地に広がり、都道府県市町村が「県民一斉訓練」の形で実施する例が定着した。要点は事前登録方式にある。参加者や事業所が人数を事前に表明する仕組みが参加の見える化と動機付けになり、会場型では考えられない数十万人規模の参加を生む。揺れたらまず身を守るという最初の数十秒の行動は、その場で体を動かして覚えるほかなく、家庭の食卓でも執務中の机でもできるこの訓練は「防災訓練に参加したことがない人」を取り込む入口として機能している。安否確認や備蓄点検を続けて行うプラスワン訓練を組み合わせれば、地域や事業所の訓練メニューへの接続もできる。

「集める訓練」から「その場の訓練」へ

従来の総合防災訓練は会場型で、関係機関の連携確認には向くが、住民の参加は見学に近くなりがちだった。シェイクアウト訓練は参加の単位を個人と事業所に分解し、訓練を生活の場へ持ち込む。中身は安全確保行動の3動作——まず低く(DROP)、頭を守り(COVER)、動かない(HOLD ON)——を合図とともに実践するだけだが、机の下に入る、頭を覆う位置に腕を上げるという身体の記憶は、緊急地震速報の数秒から数十秒の猶予を生かす唯一の手段である。実施主体の自治体は、防災行政無線の試験放送や緊急速報メールの訓練配信を合図に使い、Jアラートの全国一斉情報伝達試験と日程を合わせる運用もみられる。参加登録の集計値は防災意識の定点観測値として毎年比較でき、学校や企業の参加が数字で見えることが翌年の働きかけの材料になる。

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