本文へスキップ
ジチテン

中継局

読み:ちゅうけいきょく

意味

中継局とは、防災行政無線において親局の電波が直接届かない区域を埋めるため、親局と子局・移動局の間で無線回線を中継する無線局である。

市域が山や半島で分断される自治体では、親局の電波が地形の陰の集落まで届かない。この死角を埋めるために見通しのよい山頂部などへ置かれるのが中継局であり、親局と子局・移動局の間の電波を取り次いで通信範囲を広げる。住民の目に触れない裏方だが、ここが止まれば配下の子局や戸別受信機が一斉に沈黙するため、同報系では親局に次ぐ急所にあたる。立地が山上であるほど停電や倒木の被害を受けやすく、復旧にも時間がかかるという弱点を抱える。同じく電波の届きにくい区域を補う設備に再送信子局があり、両者の異同は整備計画の図面を読むうえで混同しやすい。

山の上の単一障害点——停電、孤立、保守

中継局の多くは山頂や高台に立地し、商用電源の引込みは細く、災害時には道路の寸断で人が近づけなくなる。東日本大震災(2011年)では停電の長期化により非常用電源の燃料が尽きた通信設備が各地で停波しており、防災行政無線の中継局でも蓄電池と発電機の容量、燃料補給の経路をどう確保するかが整備上の論点になった。落雷や倒木の被害も平地より受けやすく、点検路の維持や雪害対策まで含めると保守の負担は子局より重い。中継局を経由する子局が多い構成ほど一局の停止の影響が広がるため、回線の二重化や隣接ルートからの迂回をどこまで設計に織り込むかが、整備費との釣り合いで判断される。

つながりのある用語

ご意見箱(匿名でひとことから投稿できます)