意味
ベンダーロックインとは、特定の事業者の製品や技術に依存し、他社への乗り換えが技術的・契約的に困難になって、結果として競争が働かなくなる状態である。
なぜ自治体は長年同じ業者に同じシステムを高い保守料で頼み続けてしまうのか——その構造を言い表すのがベンダーロックインである。導入した事業者だけが仕様やデータ構造を握り、独自形式のデータや作り込みの機能が他社製品に移せないと、更新や改修のたびに同じ業者へ随意契約せざるを得なくなり、価格交渉力を失う。標準仕様のない時代に団体ごとが個別最適でシステムを構築してきた結果、調達・運用コストの高止まりとして表面化した。これを断ち切る狙いから、国は基幹業務システムの標準化やガバメントクラウドへの移行を進め、データの標準形式や相互運用性を確保しようとしている。回避には、調達時の仕様の標準化、データの移行可能性の確保、ソースコードや設計情報の権利の取り決めが要る。
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