意味
TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)とは、大規模災害の発生時に被災自治体を支援するため国土交通省が全国の職員で編成し派遣する技術系の応急対策部隊である。
河川の氾濫や土砂災害で被災した市町村は、堤防の決壊状況や斜面の崩落危険、被災した道路・橋梁の通行可否を即座に判断する技術力を欠くことが多い。TEC-FORCE は国土交通省の地方整備局などの技術職員で編成され、被災自治体の要請または国の判断で派遣され、被害状況調査・二次災害防止・復旧の技術的助言を担う。排水ポンプ車による浸水排除や、衛星通信車・対策本部車の派遣も任務に含まれる。医療の災害派遣医療チームや消防の緊急消防援助隊が人命救助を担うのに対し、TEC-FORCE は土木・建設分野の技術支援に特化する点で役割が分かれる。市町村の防災担当者は、被害が自前の技術判断を超える規模になった段階で、都道府県を通じた派遣要請の手順をあらかじめ把握しておく必要がある。
派遣の仕組みと指揮系統
TEC-FORCE は2008年に創設され、平時は地方整備局・地方運輸局・気象台などに所属する職員が、災害時に部隊として招集される仕組みをとる。被災自治体からの要請を待たずに国土交通省の判断で先遣隊を送る「プッシュ型」の運用が可能で、発災直後の情報空白を埋める役割を果たす。現地では国土交通省の現地対策本部やリエゾン(現地情報連絡員)が被災自治体との連絡役となり、調査結果を災害対策本部の意思決定につなげる。隊員は土木・建築・機械・電気・砂防などの専門区分に分かれ、被害の種類に応じて必要な技術者が編成される。
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