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ジチテン

拠点回収

読み:きょてんかいしゅう

意味

拠点回収とは、市町村が庁舎や公民館、スーパーマーケットなどに回収ボックスや回収容器を常設または定期的に設置し、住民に資源物や処理困難な品目を持ち込んでもらう回収方式をいう。

ごみステーションに出せない品目を、どうやって集めるか。小型家電、廃食用油、蛍光管などの水銀使用製品、リチウムイオン電池といった品目は、量が少ない、危険性がある、あるいは資源価値が高いという理由で、通常の収集とは別ルートで集める必要がある。その受け皿が、公共施設や店舗に回収拠点を置く拠点回収である。ステーション収集のように収集車を巡回させないため経費が小さく、住民が品目を確かめて持ち込むので異物混入も少ない。反面、持ち込む手間が住民側にかかるため回収量が伸びにくく、設置場所の確保や持ち去り・あふれの管理という運用の手間も残る。発火事故が問題化したリチウムイオン電池の分別など、新たな品目が生じるたびに拠点回収の役割は太り続けている。

どの品目を拠点回収に乗せるか

拠点回収が選ばれるのは、ステーション収集に混ぜると危険か、混ぜると資源価値が落ちる品目である。小型家電リサイクル法のボックス回収はその代表で、回収した小型家電は国の認定事業者へ引き渡して金属を回収する。水銀に関する水俣条約への対応では、蛍光管、水銀体温計、水銀血圧計をほかのごみと分けて集める手段として拠点回収が広がった。収集車やごみ処理施設での発火事故が相次ぐリチウムイオン電池・モバイルバッテリーも、無料の回収ボックスを庁舎や家電量販店に置く方式が主流になりつつある。廃食用油は持続可能な航空燃料(SAF)の原料として引き合いが強まり、固めて燃やす処理から拠点回収による資源化へ転換する例が増えている。

回収量という宿命的な課題

拠点回収の弱点は、住民が持ち込んでくれなければ何も集まらないことである。認知度が低ければボックスは空のままで、車を持たない高齢者には持ち込み自体が難しい。このため、ステーション収集や戸別収集と組み合わせる、資源ごみの収集日にあわせたイベント回収を併催する、店頭回収を行う小売事業者と連携して拠点の密度を上げる、といった補完策がとられる。回収拠点1か所あたりの回収量・経費を測って配置を見直すことが運用の要で、量が見込めない品目をむやみに拠点回収化すると、管理の手間だけが増えて資源化率は上がらないという結果に陥る。

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