ジチテン

同価くじ

読み:どうかくじ

別名:くじ引き落札
意味

同価くじとは、入札で最低の価格(総合評価方式では最高の評価値)を付けた者が複数いて優劣がつかない場合に、くじ引きによって落札者を決める方法である。

入札で一番札が一社に定まればそのまま落札となるが、複数の入札者が同額で並ぶことがある。価格だけでは順位を決められないこの局面を裁くのが同価くじである。地方自治法施行令は、最低価格の入札者が二者以上あるときはくじで落札者を定めると規定しており、入札者本人が立ち会わない場合は発注者側の職員がくじを引く。電子入札では、システムが入札時に各社へ割り当てた乱数等を用いて自動的にくじを実行する。同価くじは恣意の入る余地をなくして公正に決着させる仕組みだが、頻発する場合は予定価格最低制限価格の設定により応札額が一点に張り付いている兆候とも読めるため、発注者は積算や価格設定の妥当性を点検する手がかりにする。

くじによる決定の根拠と手順

同価くじの根拠は地方自治法施行第百六十七条の九等にあり、落札となるべき同価の入札をした者が二人以上あるときは、直ちにくじを引かせて落札者を定めると定められている。手順は、開札の場で同価の入札者を確認し、本人またはその代理人にくじを引かせるのが原則だが、立ち会わない者や引くことを辞退する者があるときは、入札事務に関係のない職員がこれに代わってくじを引く。くじの方法は公正であれば箱からの抽選等でよく、結果は開札調書に記録する。落札者の決定はこのくじの結果に従い、恣意や再交渉の余地はない。

電子入札における自動くじ

電子入札システムでは、開札も電子的に行われるため、同価が生じた場合のくじもシステム上で自動実行される。一般的な仕組みでは、各入札者が入札時に任意の数字(くじ番号)を入力するか、システムが乱数を割り当て、同価が出たときにこれらを用いて決定論的に落札者を選ぶ。これにより、立会いの有無にかかわらず公正かつ即時に決着がつく。発注者にとっては、紙の入札のように同価者を集めて引かせる手間がなく、結果も電子的に記録・公表できる利点がある。一方、参加者にとってはくじ番号の入力忘れが不利に働く場合があるため、入札説明書でくじの取扱いを明示しておく。

つながりのある用語

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