知的障害者更生相談所とは、知的障害者福祉法に基づき都道府県が設置する、知的障害者に関する専門的な相談・判定を行う機関である。
知的障害のある人への専門的な相談や、療育手帳の判定はどこが担うのか。それが知的障害者更生相談所である。知的障害者福祉法に基づき都道府県(指定都市は任意設置)が設置し、医学的・心理学的・職能的な専門職を置いて、知的障害の程度や必要な支援を判定する。中心となるのは療育手帳の交付に関わる判定で、知能検査や発達の状況、社会生活への適応を総合して障害の程度を判断する。市町村が一次的な相談・申請の窓口を担い、専門的・広域的な判断を要する場面では更生相談所が後方から支える二層構造をとる。18歳未満の知的障害については児童相談所が判定を担うため、年齢による判定機関の切り替わりが実務上の注意点となる。
専門的判定と療育手帳
知的障害者更生相談所は、医師、知的障害者福祉司、心理判定員などの専門職を擁し、知的障害者に対する医学的・心理学的・職能的な判定を行う。中核は療育手帳の交付に関わる判定で、知能指数や発達の状況、日常生活・社会生活への適応の度合いを総合して障害の程度を区分する。療育手帳は法律ではなく国の通知に基づくため、判定基準や等級表記が自治体により異なるが、その判定を担う実務上の中心が更生相談所である。市町村の支援決定に対する技術的助言や、巡回相談も行う。
年齢による役割分担
知的障害の判定機関は年齢によって分かれる。18歳未満の児童については児童相談所が判定を行い、18歳以上は知的障害者更生相談所が担う。療育手帳の更新時や、児童から成人への移行期には、判定機関が切り替わるため、手帳の再判定の時期や窓口を本人・家族に正確に案内する必要がある。身体障害分野の身体障害者更生相談所と対をなす機関で、近年は両更生相談所を一体的に運営し、発達障害など障害種別をまたぐ相談に対応する自治体も増えている。専門判定を都道府県に集約することで、市町村ごとの判断のばらつきを抑え、支援の公平性を保つ役割を果たす。
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