横並びと前例踏襲が染みついた行政組織にあって、自ら企画を立て役所の外と組んで地域に目に見える成果をもたらす職員が、メディアや庁内でスーパー公務員と呼ばれる。地域おこしのヒット商品づくり、新たな補助制度の創設、移住促進や観光振興の仕掛けなど、活躍の類型は幅がある。一方でこの呼び名には批判もあり、成果の多くは個人の突出ではなく組織や制度の支えによって生まれたという指摘や、属人化したノウハウが異動で失われる再現性の問題が論じられる。一人の英雄を称える物語としてではなく、突出した職員をどう組織として育て成果を引き継ぐかという視点で捉える必要がある。