給料表とは、職員の給料の額を、職務の複雑さや責任の度合いに応じた級と、経験年数などに応じた号給との組合せによって体系的に定めた表をいう。地方公務員の給料は条例で定める給料表に基づいて支給され、級と号給によって一人ひとりの給料月額が決まる。
多数の職員の給料を、公平で分かりやすく、かつ職責に見合った形で定めるにはどうすればよいか。給料表は、職務の重さと経験を二つの軸でとらえ、給料の額を体系的に定めた一覧で、給与制度の骨格をなす。
給料表は、縦軸に職務の複雑さや責任の度合いに応じた級を、横軸に経験年数などに応じた号給を並べ、その交点に給料月額を定める。職員は、担う職務に応じてどの級に格付けされるかが決まり、勤務年数や勤務成績に応じて号給が上がっていく。級が上がることを昇格、号給が上がることを昇給という。給料表は、職務の種類に応じて行政職や技能労務職など複数が用意され、いずれも条例で定められる。国家公務員の給料表や国の勧告を参考にしつつ、団体ごとに地域の実情を踏まえて定めるため、給与水準には差が生じる。
級と号給による職務給の体系
給料表の仕組みは、職務給の原則を具体化したものである。職務給の原則とは、給料は職員の担う職務の複雑さや責任の度合いに応じて定めるべきだという考え方で、地方公務員の給与の基本原則の一つとされる。給料表の縦軸である級は、まさにこの職務の重さを表しており、係員、係長、課長補佐、課長といった職務の段階に対応する。一方、横軸の号給は、同じ級のなかで経験の蓄積や勤務成績に応じた処遇を可能にする。級によって職責に見合った給料の大枠を定め、号給によって個々の経験に応じた処遇を行うという二軸の構造によって、職務の重さと経験の双方を給料に反映させている。職員がどの級に位置づけられるかを定める級別職務分類は、この体系の前提となる。
わたりと給与の適正化
給料表の運用をめぐっては、わたりと呼ばれる問題が指摘されてきた。わたりとは、職員が実際に従事している職務の級よりも上位の級の給料を支給するなど、級別職務分類の基準によらずに高い格付けを行う運用を指す。これは、職務給の原則に反し、職務の重さに見合わない給与が支給される結果となる。国は、給与の適正化を図るためにわたりの是正を繰り返し求めており、各団体は、職務の級ごとに位置づける職を明確にした級別職務分類表を整備し、それに沿った格付けを行うことが求められている。給料表は、それ自体が公平な給与を保障するのではなく、職務に応じた適正な格付けと運用があってはじめて、職務給の原則にかなった給与制度として機能する。
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