公務員のジョブローテーション人事では、3〜4年で全く畑違いの部署へ異動するのが通例であり、辞令を受け取った翌日から税務・福祉・土木といった担当分野の専門家として住民や事業者に対応せざるを得ない。この実態を半ば自嘲し、半ば誇りを込めて表したのが辞令専門職という言い回しである。配属のたびに法令と実務を一から覚え直し、3年で一人前になった頃に次の辞令で振り出しに戻る。専門知識の蓄積が組織に残りにくい一方、どの分野でも素早く立ち上がる汎用力が鍛えられる。専門職採用や任期付職員といった専門性確保の仕組みとの対比で語られることが多い。