意味
ドボンとは、入札で示した価格が最低制限価格を下回ったために失格となることを指す、入札実務の俗称をいう。
安く札を入れたはずが、かえって失格になる——ドボンは、入札価格が最低制限価格を下回って失格になることを指す現場の俗語である。自治体の競争入札では、安すぎる落札がかえって工事やサービスの質を損なうのを防ぐため、これを下回れば失格とする最低制限価格を定めることがある。この線を割って失格になる状態を、入札に関わる業者や担当者が「ドボン」と呼ぶ。落札を狙って価格を下げすぎると陥るため、応札する側にとっては避けたい結果を表す言葉である。
最低制限価格を下回る失格
ドボンは、競争入札で業者が示した価格が、発注者の定めた最低制限価格を下回り、その時点で失格となることを指す俗称である。自治体の入札では、著しく安い価格での落札が手抜きや下請けへのしわ寄せを招き、品質や安全を損なうことが懸念される。これを防ぐため、地方自治法施行令に基づき、一定価格を下回る札を失格とする最低制限価格制度が用いられる。ドボンは、この制度のもとで価格を下げすぎた応札が失格になる場面を、現場の言葉で言い表したものである。
現場語としての位置づけ
「ドボン」は法令や入札公告に出てくる正式な用語ではなく、入札に携わる事業者や自治体の契約担当の間で使われる俗語である。同じ状態を制度の言葉で言えば「最低制限価格未満による失格」にあたる。最低制限価格を設けず、著しく低い価格の札を、契約を履行できるか調べてから判断する低入札価格調査制度とは扱いが異なる。価格を下げれば落札に近づく一方、下げすぎれば失格になるという競争入札の緊張を、端的に表す言葉として定着している。
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