発達した低気圧が日本付近を通過し、激しい吹雪と暴風が同時に襲うとき、気象庁は暴風雪警報を超える危険として暴風雪特別警報を発表する。これは暴風に雪が加わることで視界がほぼ失われ、猛吹雪による交通の途絶や立ち往生、停電が広域で発生する状態を示す。冬季の北海道や日本海側の自治体では、この特別警報が出る前後に車の運転禁止の呼びかけや道路通行止め、孤立集落への備えが現実の課題となる。暴風雪警報が「重大な災害のおそれ」であるのに対し、特別警報は数十年に一度級の猛烈な吹雪が差し迫っていることを意味する。住民が外出すれば命を落としかねない段階であり、外出を控え屋内にとどまる判断を後押しする情報として用いられる。
暴風雪警報を超える危険レベル
暴風雪特別警報は、暴風雪警報の最上位として位置づけられる。暴風雪警報が雪を伴う強風による「重大な災害のおそれ」を知らせるのに対し、特別警報は数十年に一度とされる規模の暴風雪が予想される場合に発表される。雪と暴風が重なると、横なぐりの雪で視界が一気に失われるホワイトアウトが起こり、暴風単独よりも避難や移動の難易度が格段に上がる。発表された地域では、屋外での行動が極めて危険になり、車両の立ち往生や歩行者の遭難、送電線への着雪による大規模停電などが連鎖的に生じやすい。短時間で気象状況が悪化するため、発表を待ってからの行動では手遅れになるおそれが大きい。
雪国自治体の対応と住民への呼びかけ
暴風雪特別警報が想定される状況では、自治体は道路管理者や警察と連携し、危険な路線の通行止めや不要不急の外出自粛要請を早めに打ち出す。猛吹雪による車の立ち往生は、後続車を巻き込んで大規模な滞留に発展し、車内での一酸化炭素中毒や凍死などの二次災害を招く。そのため、暴風雪警報の段階で帰宅や移動を済ませ、特別警報に至る前に屋内へ退避してもらう運用が要になる。停電に備えた暖房や食料の確保、除雪体制の事前準備など、降り始める前の備えを住民へ呼びかけることが被害の抑止に直結する。やむを得ず車で移動する場合も、防寒具や燃料を備え、マフラー周辺の除雪を怠らないよう注意を促す。
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