客観点数とは、入札参加資格の等級格付けにおいて、経営事項審査の総合評定値など全国共通の客観的な数値に基づいて付与される評点をいう。
建設業者を等級(ランク)に格付けするとき、発注者の主観だけで決めれば公正さを欠く。そこで全国一律の客観的指標を土台に据えるのが客観点数である。客観点数は、経営事項審査の総合評定値(P点)を中心とする、業者の経営規模や経営状況といった全国共通の数値から算定される。これに対し、発注者が独自に定める工事成績や地域貢献などの評価が主観点数(主観点)であり、両者を合算して業者ごとの総合点を出し、等級区分に割り当てるのが一般的な格付けの仕組みである。客観点数は経審の結果が直接反映されるため、業者にとっては完成工事高や財務体質の改善が点数の向上につながる。発注者は、客観点数と主観点数の配分を要綱で定め、地域の実情や政策的な配慮を主観点数で反映させる。
客観点数と主観点数の組み合わせ
入札参加資格の等級格付けは、客観点数と主観点数を組み合わせて行うのが一般的である。客観点数は、経営事項審査の総合評定値(P点)を基礎とする全国共通の数値で、業者の経営規模・経営状況・技術力などが反映される。主観点数は、発注者が独自に設定する評価で、過去の工事成績評定の結果、当該地域での施工実績、災害協定の締結や地元雇用などの地域貢献、ボランティア活動などを点数化する。両者を所定の比率で合算した総合点に応じて、業者をA・B・Cといった等級に区分する。客観点数は経審に依存するため発注者ごとに差は出ないが、主観点数の設計には発注者の政策判断が表れ、地域の建設業の育成や工事品質の確保に向けた誘導の手段となる。
等級格付けへの反映
客観点数と主観点数を合算した総合点は、業者をどの等級に格付けするかの基準となる。発注者は、工事の種類ごとに等級を設け、各等級に対応する発注標準(おおむねの工事規模・金額の範囲)を定める。業者は自らの総合点に応じた等級に格付けされ、原則としてその等級に対応する規模の工事の入札に参加する。これにより、規模に見合った業者が競争し、過大・過小な業者の参入による不調や品質低下を防ぐ。客観点数は経審の更新に連動して定期的に見直され、業者の経営状況の変化が等級に反映される。発注者は、格付けの基準と発注標準を公表し、業者が自らの参加できる工事を予見できるようにして、入札の透明性と公正性を確保する。
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