家計改善支援事業とは、生活困窮者自立支援法に基づく任意事業の一つで、家計に課題を抱える生活困窮者に対し、家計の状況を見える化し、家計の改善や債務の整理に向けた支援を行う事業である。
収入が一定あっても、家計の収支を把握できていなかったり、借金の返済に追われたりして生活が立ち行かなくなる人は少なくない。家計改善支援事業は、こうした家計に課題を抱える生活困窮者に対し、家計の収支を一緒に整理して見える化し、家計管理の力を高め、必要に応じて滞納の解消・債務整理・貸付制度の利用などにつなぐ支援を行う。給付や貸付そのものではなく、本人が自ら家計を管理できるようになることを目指す伴走型の支援である点に特徴がある。生活福祉資金の貸付や債務整理の法律相談など他の制度と連携して進める。窓口では、自立相談支援事業との役割分担や、対象者の見立てが論点になる。
家計の「見える化」と伴走支援
家計改善支援事業は、生活困窮者自立支援法の任意事業の一つで、家計に問題を抱える生活困窮者の自立を、家計の側面から支える。支援員は、相談者とともに家計表などを用いて収入・支出・債務の状況を整理して見える化し、家計管理の課題を本人と共有する。そのうえで、家計の改善計画を一緒に立て、滞納の解消、債務整理(必要に応じて法律専門職へのつなぎ)、生活福祉資金など貸付制度の利用といった具体策へ橋渡しする。
この事業の特徴は、金銭の給付や貸付ではなく、本人が主体的に家計を管理できる力を育てる伴走型の支援にある点である。一時的に資金を補っても、家計管理の課題が残れば再び困窮するため、見える化と本人の納得を重視する。自立相談支援事業が課題全般の相談・プランの司令塔を担うのに対し、家計改善支援事業は家計という専門領域を深く支援する位置づけで、就労支援とあわせて自立を多面的に支える。家計改善支援事業の実施は、自立相談支援の効果を高めるとされ、就労準備支援事業とともに実施を促す仕組みが設けられている。
ご意見箱(匿名でひとことから投稿できます)