ジチテン

不法投棄監視

読み:ふほうとうきかんし

意味

不法投棄監視とは、山林や空地などに廃棄物が不適正に捨てられるのを防ぐため、自治体がパトロール・監視カメラ・住民通報などを組み合わせて行う監視活動である。

廃棄物の不法投棄は、いったん起きると原状回復に多額の費用がかかり、発見が遅れるほど被害が広がる。捨てられてから対応するより、捨てさせない・早く見つけることが効くため、自治体は不法投棄監視に力を入れる。職員や委嘱した監視員による定期パトロール、捨てられやすい場所への監視カメラや警告看板の設置、住民・事業者からの通報の受付、警察や保健所との連携といった手立てを組み合わせる。早期に発見できれば、行為者の特定や、捨てられた廃棄物が拡散する前の撤去につなげやすい。行為者が判明すれば、廃棄物処理法に基づき撤去を命じ、従わなければ告発する。行為者不明のまま放置すれば、最終的に土地所有者や自治体が後始末を負わされかねないため、監視は費用面でも理にかなった対策である。

早期発見が被害と費用を左右する

不法投棄対策で監視が重視されるのは、発見の早さが被害と費用を大きく左右するからである。投棄が放置されると、廃棄物が雨水で流出したり、ほかの投棄を呼び込んだりして、汚染の範囲も量も拡大する。有害物が含まれていれば土壌や地下水の汚染に発展し、原状回復には莫大な費用がかかる。早い段階で見つけられれば、量が少ないうちに撤去でき、現場の状況から行為者の手がかりも残りやすい。このため自治体は、捨てられやすい人目の少ない場所を重点的に巡回し、監視カメラや看板で抑止しつつ、住民の通報網を生かして発見の網を広げる。監視は事後対応の費用を抑える先行投資といえる。

行為者の特定と原状回復の責任

不法投棄が見つかったあとの最大の論点が、誰が後始末をするかである。廃棄物処理法は、投棄した行為者に措置命令を出して撤去・原状回復させ、従わなければ告発する仕組みを置く。投棄に関わった排出事業者や、不適正処理を引き起こした関係者にまで責任を及ぼせる場合もある。しかし、行為者が特定できなかったり、資力がなかったりすると、回復が進まず、結局は土地所有者や自治体が費用を負わざるを得ない事態になりうる。だからこそ、行為者の手がかりが残るうちに早く発見できるかが鍵で、監視と通報の体制づくりが、原状回復の責任を本来負うべき者に負わせるための前提になる。

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