ジチテン

段ボールベッド

読み:だんぼーるべっど

意味

段ボールベッドとは、避難所での雑魚寝による健康被害を防ぐため、強化段ボールを箱状に組んで簡易な寝台として用いる避難所用の組立式ベッドをいう。

避難所の床に直接寝る雑魚寝が、なぜ命に関わるのか。段ボールベッドは、床から30センチ前後の高さを確保することで、床に積もる埃の吸い込みによる呼吸器感染、底冷えによる体調悪化、立ち座りの負担を和らげ、避難生活に伴う健康被害を抑えるために避難所へ導入される簡易ベッドである。避難所の環境改善を表すTKB(トイレ・キッチン・ベッド)の一角を担う備えとして位置づけられ、床面のほこりが舞う高さを避けられること、高齢者が起き上がりやすいこと、エコノミークラス症候群や災害関連死の予防につながることが利点とされる。軽量で組み立てが容易なため発災後の搬入・設営が速く、使用後は資源として処分しやすい。自治体は段ボール業界団体と災害時の供給協定を結び、必要数を速やかに確保できるよう備える例が増えている。避難所の質を「命を守る最低限」から「健康を維持できる水準」へ引き上げる象徴として注目されている。

TKBと災害関連死の予防

段ボールベッドは、避難所の生活環境を改善する取り組みを表すTKB(Toilet・Kitchen・Bed)のうちBed(ベッド)に当たる備えである。雑魚寝の避難所では、床上に積もった粉じんを吸い込むことによる呼吸器感染、床からの底冷え、長時間同じ姿勢でいることによるエコノミークラス症候群などが生じやすく、これらは避難生活が原因の災害関連死につながる。床から30センチ前後の高さを確保する段ボールベッドは、ほこりが舞う高さを避け、就寝環境を改善し、高齢者の起き上がりを助けることでこうしたリスクを下げる。強化段ボール製で軽く、組み立てが簡単なため発災直後の搬入と設営が速く、使用後は資源回収しやすい点も避難所運営に適する。段ボール製造業の団体と災害時供給協定を結び、必要量を迅速に調達できる体制づくりを進める自治体も増えている。

つながりのある用語

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