読み:すふぃあきじゅん
スフィア基準とは、災害や紛争の被災者が尊厳ある生活を送るために満たすべき避難生活の質を、給水・食料・居住空間・衛生などの分野ごとに数値で示した国際的な人道支援の最低基準である。
日本の避難所は、雑魚寝で過密、トイレや食事の環境が劣悪になりがちで、災害関連死を招く一因と指摘されてきた。スフィア基準は、1人あたりの居住面積や1日の給水量、トイレの設置数などを具体的な数値で示し、被災者の生命と尊厳を守るための「最低限」の目安を与える。国際的には人道支援の現場で広く参照され、日本でも国の避難所運営ガイドラインがこの考え方を取り入れている。市町村の避難所運営担当者にとっては、避難所の環境を「我慢の場」から「権利として守られる生活の場」へと転換する際の到達目標となる。備蓄や施設整備の水準を検討する際の客観的なものさしとしても使える。
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