ジチテン

焼却施設

読み:しょうきゃくしせつ

別名:ごみ焼却場別名:クリーンセンター
意味

焼却施設とは、一般廃棄物のうち可燃ごみを高温で焼却して処理する中間処理施設であり、廃棄物処理法の基準に基づいて建設・運営される、ごみ処理の中核となるインフラである。

焼却施設は、可燃ごみを高温で燃やして体積と重量を大幅に減らし、最終処分場へ埋め立てる量を削減するための施設である。廃棄物処理法に基づき、ダイオキシン類の対策、排ガスの処理、焼却灰の処理などの基準を満たす設備が必要であり、施設の設置や変更には都道府県知事の許可を要する。

施設の建設と運営には多額の費用がかかるため、規模の小さい市区町村は、複数の団体で構成する一部事務組合によって施設を共同で整備・運営することが多い。ごみを焼却する際に生じる熱を電力や温水として回収する廃熱利用も普及しており、ごみ処理の施設を地域のエネルギー源として活かす取組みが進んでいる。焼却施設は、住民の日常生活から絶え間なく出るごみを処理し続ける、止められないインフラである。

施設の更新という課題

全国の焼却施設の多くが、建設から年数を経て老朽化しており、建替えや大規模な改良工事の時期を迎えている。施設の更新には数十億円から数百億円の規模の費用を要するため、人口減少に伴ってごみの量が変化していくことを見据え、過大でも過小でもない適正な規模を見極めることが欠かせない。複数の市区町村が施設を共同で整備・利用する広域化によって、一つあたりの費用を抑える取組みが進められている。施設の立地には住民の理解が必要であり、用地の選定や合意の形成にも長い時間を要するため、更新は早くから計画的に準備する必要がある。

ダイオキシン対策と施設の集約

1999年に制定されたダイオキシン類対策特別措置法に基づき、焼却施設から排出されるダイオキシン類の基準が強化された。これにより、基準を満たせない小型の施設の廃止と集約が進み、全国の焼却施設の数は大きく減少した。現在稼働している焼却施設は、高度な排ガスの処理設備を備えており、周辺の環境への影響は大きく低減されている。基準の強化は、施設の大型化・集約化と、それに伴う広域処理への移行を後押しし、ごみ処理の体制そのものを変える契機となった。安全性の確保と効率的な処理の両立が、施設整備の基本的な方向となっている。

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