仮置場とは、災害廃棄物を一時的に集積・分別・保管するために設けられる場所で、最終的な処理施設へ搬出するまでの中継拠点となる用地である。
災害で出た大量のがれきや家財は、被災現場からそのまま処理施設へ運べるわけではなく、いったん受け止めて種類ごとに分け、処理能力に合わせて送り出す場所が要る。その役目を担うのが仮置場である。住民が直接持ち込む一次仮置場と、そこから集めて本格的に分別・破砕する二次仮置場に分けて運用することが多い。木くず・コンクリートがら・金属・家電・有害物などに分別して置くことで、後段の再資源化や焼却・埋立てが円滑になる。混合状態で積み上げると分別に手間がかかり、可燃物の堆積は発熱・発火の危険も招く。そのため仮置場では、レイアウト設計、搬入車両の動線、火災防止のための積み上げ高さの管理が運営の要となる。
一次仮置場と二次仮置場
仮置場は、役割の違いから一次仮置場と二次仮置場に分けて考える。一次仮置場は、被災者や市町村が現場から運び込む最初の受け皿で、住宅地に近い身近な公有地に設けられることが多い。ここでは大まかな分別にとどめ、早期に被災地から廃棄物を排除して生活環境を回復させることを優先する。二次仮置場は、一次仮置場から集約した廃棄物を、破砕・選別などの中間処理を加えて再資源化や最終処分に振り分ける拠点で、広い面積と重機・設備を備える。災害の規模が小さければ一次仮置場だけで完結することもあるが、大規模災害では二段構えで処理量をさばくのが一般的である。
火災と環境悪化の防止
仮置場の運営では、火災と周辺環境への影響を防ぐ管理が欠かせない。可燃物を高く積み上げると、内部で発酵熱がこもり自然発火する事例が繰り返し報告されてきた。このため積み上げの高さを抑え、堆積物の温度を監視し、消火用水や通路を確保しておく。あわせて、悪臭や粉じん、有害物の流出による土壌・水質への影響を防ぐため、有害廃棄物やアスベストを含むものは区画を分けて隔離し、敷地の出入口で飛散・流出を抑える。長期間の運用になると周辺住民の不安も高まるため、搬入期限や原状回復の見通しを示しながら運営する必要が出てくる。
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