階層別研修とは、新規採用職員・主任・係長・課長など、職位の段階ごとに対象を分けて実施する職員研修である。各段階で求められる役割や能力に応じた内容を体系的に学ばせる。
昇進の節目ごとに、その職位に求められる役割や心構えを身につけさせるため、対象を階層で区切って行う研修である。職員は採用から退職まで、担当者・監督者・管理者と役割が段階的に変わり、各段階で必要な知識・能力も異なる。階層別研修は、この段階に合わせて、新規採用時の基礎研修、主任・係長級への昇任時の監督者研修、課長級への管理職研修というように、節目ごとに体系的な研修を用意する。担当する仕事の専門知識を扱う職務別研修や、本人の希望で受ける自主研修とは異なり、職位の移行に応じて全員が受ける義務的な性格を持つことが多い。
職務別研修・自主研修との違い
職員研修は、分け方によっていくつかの系統がある。階層別研修は「職位の段階」で対象を区切るのに対し、職務別研修は「担当する事務の分野」(税務・福祉・法制執務など)で区切り、自主研修は本人の発意で行う。階層別研修は、昇任という節目に合わせて、部下指導・組織運営・政策判断といった、職位が上がるほど比重を増す役割能力を計画的に身につけさせる点に特徴がある。専門知識を深める職務別研修と、役割転換に備える階層別研修は、人材育成の両輪として併用される。
外部研修機関の活用
階層別研修のうち、係長級・管理職級など上位の研修は、自前の研修所だけでなく外部の専門機関を活用することが多い。都道府県や政令市が設ける自治研修所のほか、市町村職員を対象とする全国規模の研修機関が、階層に応じた研修課程を提供している。共通の課題を抱える他団体の職員と学ぶことで、自団体内に閉じない視野を養う狙いもある。どの階層をどこまで外部に委ねるかは、研修の体系と費用、育成方針に応じて団体ごとに設計される。
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