ジチテン

グループ制

読み:ぐるーぷせい

意味

グループ制とは、課の内部を固定的な「係」に分けず、グループ単位で柔軟に業務を分担する組織編成の方式である。係制に代わり、業務量の変動に応じて職員を機動的に配置するために導入される。

係ごとの縦割りが業務の繁閑に対応できない硬直性を解消するために採用される、課内の編成方式である。伝統的な係制では、課の中に係を置き、各係に係長所掌事務を固定的に割り当てる。これは責任の所在が明確な反面、ある係が多忙でも別の係が手すきという状況で人を動かしにくい。グループ制は、係という固定的な単位を廃し、課長の下にグループ(チーム)を置いて、業務量に応じて職員を柔軟に配分する。グループのまとめ役には総括的な役割を担う職員(総括主査など)を充て、係長を置かない、あるいは役割を変える運用を伴う。

係制の硬直性とグループ制の狙い

係制では、所掌事務と人員が係ごとに固定されるため、季節的な業務の波(税の賦課期・予算編成期など)や突発的な業務に、課内の人員を機動的に振り向けにくい。手すきの係から多忙な係へ人を動かそうとしても、係の所掌と指揮系統が壁になる。グループ制はこの壁を取り払い、課長が課全体の人員を一元的に把握し、業務の山に合わせてグループ間で職員を配置換えできるようにする。組織のフラット化と人員配置の柔軟化を同時に狙う編成方式である。

係長の位置づけと責任の所在という課題

係制を廃すると、これまで係長が担っていた中間管理・決裁・指導の機能をどう確保するかが課題になる。グループ制では、係長に代えてグループの総括役(総括主査・主幹など)を置き、課長と担当者の間の調整・進行管理を委ねる団体が多い。ただし、固定的な係と所掌がなくなることで、誰がどの事務に最終的な責任を持つのかが曖昧になりやすいという指摘もある。柔軟性と責任の明確さはトレードオフの関係にあり、導入後も役割分担の整理が運用上の論点として残る。

つながりのある用語

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