ジチテン

安定ヨウ素剤

読み:あんていようそざい

意味

安定ヨウ素剤とは、原子力災害で放出される放射性ヨウ素が甲状腺に取り込まれるのを防ぐため、あらかじめ服用して甲状腺を安定ヨウ素で満たす医薬品をいう。

原発事故で放出される放射性ヨウ素は、体内に入ると甲状腺に集まり、特に小児の甲状腺がんのリスクを高める。安定ヨウ素剤は、放射性でないヨウ素で甲状腺をあらかじめ満たし、放射性ヨウ素の取り込みを抑える医薬品で、被ばくの直前から直後の限られた時間に服用しなければ効果が得られない。

原子力災害対策指針に基づき、予防的防護措置区域(PAZ)の住民には平時に戸別配布し、緊急防護措置区域(UPZ)では発災後に緊急配布する体制をとる。服用は国の原子力規制委員会の判断や知事の指示に基づき行われ、自治体は配布場所の確保・服用指示の伝達・医師や薬剤師の関与といった運用を国民保護・原子力防災の計画に組み込む。年齢別の服用量や禁忌の管理も実務上の論点となる。

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