ジチテン

空き店舗対策

読み:あきてんぽたいさく

意味

空き店舗対策とは、商店街や中心市街地で生じた空き店舗を、補助・マッチング・出店支援などで再び活用し、にぎわいの低下を食い止める取組の総称である。

商店街でシャッターを下ろした店が一つ増えると、人通りが減り、隣の店の客足も落ちて、さらに閉店が連鎖する。この空洞化の連鎖を断つために自治体や商店街組織が講じるのが空き店舗対策である。典型は、空き店舗に出店する事業者への家賃補助や改装費補助、空き店舗と出店希望者をつなぐマッチング、チャレンジショップ(試験的な出店の場)の提供などである。近年は、物販に限らず、コミュニティスペースや子育て支援拠点、福祉・交流の場として空き店舗を使う例も増えた。家賃補助は出店初期の負担を軽くするが、補助が切れると撤退する事業者も多く、補助後も自立して続けられる業種・事業者をどう選ぶかが運用の難所になる。

主な手法と狙い

空き店舗対策には複数の手法がある。最も多いのが、空き店舗に新規出店する事業者への家賃・改装費の補助で、出店初期の固定費を抑えて参入の敷居を下げる。次に、空き店舗の情報と出店希望者を結ぶマッチング(空き店舗バンク)で、所有者が貸し渋る物件の掘り起こしが課題となる。さらに、行政や商店街が一定期間だけ店舗を貸し、低リスクで開業を試せるチャレンジショップを設ける例もある。これらは単に空き区画を埋めるだけでなく、商店街全体の業種構成を補い、来街者を呼び戻すことを狙う。空き店舗を物販以外(交流拠点、子育て・福祉、シェアオフィス等)に転用し、まちの機能を補完する動きも広がっている。

補助頼みの限界と「続く店」の選別

空き店舗対策の最大の課題は、補助金が切れた後も事業が続くかどうかである。家賃補助の期間中は営業できても、補助終了とともに採算が合わず撤退する例が後を絶たない。これでは空き店舗が再び生まれ、対策が空回りする。そこで近年は、補助の入口で事業計画の実現性を見極めたり、商工会商工会議所よろず支援拠点の経営支援と組み合わせて伴走したりと、出店後の自立を重視する運用が広がっている。また、商店街の回遊性や業種構成の中で、その店がどんな役割を果たすかを踏まえて誘致先を選ぶ視点も重要になる。単発の補助でなく、まちの将来像と結びつけた選別が、空き店舗対策の成否を分ける。

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